ブラックマジックデザインは、アリゾナ州に拠点を置く制作スタジオ、SNEAKY BIGと提携し、コロナ禍の中でNBCUniversal Syndication Studios(NBCU)と共同で人気テレビ番組「Judge Jerry」の新リシーズを制作した。この提携により、「Judge Jerry」がバーチャル制作された。これは効率的な「隔離法廷」であり、訴訟当事者たちは「バーチャル判決」を受けた。同スタジオは、Blackmagic DesignのUltimatte 12リアルタイム合成プロセッサーを使用して、3つの州で撮影を行い、シームレスなバーチャル法廷を作り上げた。
SNEAKY BIGの経験豊かなスタッフたちは、一般的なフィールドカメラを使用して同番組のセカンドシーズンを撮影した。各フィードはスタジオにある5台のUltimatte 12にライブ送信され、マットが作成された。さらに制作には1台のUltimatte Smart Remote 4が使用され、ビデオフォーマットの統一には6台のTeranex 2D Processorコンバーターが使用された。
「この画期的なプロジェクトを制作するパートナーとなり、高品質な作品と安全なテレビ番組制作の基準を設定できたことを光栄に思っています」SNEAKY BIG CEOのCEO、マリアン・ガンサー(Marianne Guenther)氏は語る。「過去数年に渡り、SNEAKY BIGのチームはインタラクティブな3Dバーチャルセットを活用して素晴らしい仕事を行なってきました。これまでに培った経験をNBCUに提供したことで、彼らが番組制作を継続できたことは、エキサイティングでしたね」
「Judge Jerry」のバーチャル制作を実現するため、ジェリー判事はフロリダ州の自宅でグリーンバックで撮影を行い、ナジ・ハインズ執行官はニューヨークの自宅で同様に撮影を行なった。制作チームがグリーンバックとグリーンスタジオを国内のロケーションに設置したことで、訴訟関係者たちは地元に残ることができた。これにより交通費がかからず、新型コロナウィルスの安全基準を順守できたという。「バーチャル判決」では、ジェリー判事とハインズ執行官は、コネチカット州のスタンフォードにあるNBCUで、グリーンバック撮影を行なった。
「コロナ禍により、私たちの多くが仕事の仕方を再考するようになり、バーチャル制作にスポットが当たるようになりました」
ガンサー氏は続ける。
「バーチャルセットを使用することで、より低コストで柔軟性の高い制作が可能です。このような制作やテクノロジーは今後も続いていくと考えています」
同スタジオはこれまで、複数のテレビ番組のパイロット版や、コロナ禍以前にライブイベントで使用されていたような企業用のVR制作などを手掛けてきた。しかし、バーチャルに移行することで、同スタジオは物理的なセットを構築するよりも低コストで複雑なセットを提供できるようになった。
2016年に創設されたSNEAKY BIGは、Ultimatte 12やその他Blackmagic Design製品といった高度なテクノロジーを採用し、完全なプロダクションスイートおよびバーチャルサービスを提供している。SNEAKY BIGは、今年中にいくつかのプロジェクトを予定しており、さらにクライアントや雇用者、コミュニティーメンバーに対する最先端のサービスの提供も引き続き行なっていく。
SNEAKY BIGのサービスや最近のプロジェクトに関する詳細はこちら https://sneakybig.com/
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