ブラックマジックデザイン、『サメと遊ぶ伝説のダイバー』のアーカイブ映像がCintel Scanner C-Drive HDRdでデジタル化されたことを発表


ブラックマジックデザインは、世界中でヒットしたドキュメンタリー、『サメと遊ぶ伝説のダイバー』で、何百時間ものアーカイブ映像がCintel Scanner C-Drive HDRを使用してデジタル化されたことを発表した。これらのアーカイブ映像は、著名な水中ナチュラリストであり、映像制作者であるヴァレリー・テイラー(Valerie Taylor)氏が撮影したり、同氏が被写体となっているものである。

WildBear Entertainmentのベティナ・ドルトン(Bettina Dalton)氏がプロデューサー、サリー・エイトケン(Sally Aitken)氏が監督を務めた同作は、海の異端児として名高いテイラー氏の人生を描き、国際的な評価を得た。彼女は優れたスピアフィッシャーであり、情熱的なサメの保護家であり、水中映像作家でもある。

2021年サンダンス映画祭でプレミア公開され、世界中の多くの映画祭で優秀ドキュメンタリー賞を受賞した同作は、60年間に渡ってテイラー氏の人生を追っている。テイラー氏は何本もの映画やテレビ番組に出演しただけでなく、多くの水中映像作品の撮影もしており、サメやその他の海洋生物を収めた何百時間にも及ぶ素晴らしい映像が、1960年代から2000年代にかけて、様々なフィルムフォーマットで撮影されている。

プロデューサーのドルトン氏は説明する。

「200時間以上のアーカイブ映像があったのですが、様々なフィルムストックやゲージが混在していました。35mmフィルム、標準の16エクタクローム、コダクローム、Fujiのストック、そして白黒の映像もありました。当時のフィルムの種類がほぼすべて網羅されていたんです」

ドルトン氏は続ける。

「ヴァレリーの夫のロン・テイラー(Ron Taylor)は、卓越したカメラマンでした。サメが泳ぎ回っている中で息を止めて水に潜り、100フィート、200フィートのフィルムロールで撮影し、水上に出てフィルムを再装填するということをやってのけました。彼らは驚くべきことを成し遂げていました。さらに、ロンはエンジニアリングの技術にも長けていました。その時々に必要な独自のカメラハウジングを構築したり、マクロ用にレンズを設計したり、ウェットスーツや重量ベルトを作ったりしていました。彼らは本当の意味でパイオニアだったんです。このような映像の宝庫だったわけですが、敬意を持ってこの歴史をスキャンするにあたり、Cintelはすばらしい仕事をしてくれました」

ドルトン氏とチームメンバーはCintel Scannerを使用して、何百時間ものフィルムをスキャンした。そのうち47分のアーカイブ映像がこのドキュメンタリーで使用されている。リアルタイム・フィルムスキャナーのCintel Scannerは、あらゆる種類のフッテージを迅速かつ確実にスキャンして、35mmおよび16mmのフィルムを最高30fpsでデジタル化できる。

「Cintel Scannerでは、中断なしでスムーズにスキャンできます。処理は非常に効率的で、Cintelはそのシンプルさ故に、驚くほどフェイルセーフに作業できます。これの良い例は、エイトケン監督が追加素材を探していた時のことです。彼女が探していたアーカイブコンテンツを24時間以内に探し出してそのコンテンツを社内でスキャンし、次の日に行われたプレミア企画に間に合わせることができました。」とドルトン氏。

Cintel Scannerだけでなく、『サメと遊ぶ伝説のダイバー』のカラリスト、アンジェラ・セラシ(Angela Cerasi)氏は、同作のカラーコレクションにDaVinci Resolve Studioを使用。オリジナル映像の美しさと多様性を残しつつ、作品全体に高品質な雰囲気を持たせた。

セラシ氏は次のように語る。

「この作品では、フィルムソースが美しいモザイクのように使用されています。カラーグレーディングを担当できたことは、名誉なことであり、楽しいことでもありました。監督と話し合い、同作は先駆者であるヴァレリー・テイラーを象徴するよう、自信に満ちた大胆なルックにすることを決めました。ヴァレリーが初めて海に潜った時のことを説明するシーンでは、アーカイブ映像のサチュレーションとカラーを強調しました。まるで鮮やかで幻想的な異世界のように見えます。年代ごとに、異なるビンテージ感を演出しています。例えば1950年代は温かみのある白黒映像です。最近のインタビュー映像は、大胆でシネマライクな雰囲気にしました。インタビューの対象者にブロックカラーの背景の前に座ってもらい、その背景を調整して強烈で一風変わった色にしています」

セラシ氏はまた、同作のカラーグレーディングに、DaVinci Resolveのリモートグレーディング機能を使用したという。

「ブリスベンにある自分のホームスタジオにいながら、シドニーのシアターにあるResolveシステムをコントロールできたので、クライアントはシドニーでグレーディングを確認できました。作業はシームレスに運びました。Resolveの柔軟性はすばらしいですね!」

『サメと遊ぶ伝説のダイバー』で、Cintel ScannerとDaVinci Resolve Studioを使用することに成功したドルトン氏は、同じシステムを使用して、「Inner Space」のデジタル化とリマスタリングを行なった。「Inner Space」は、1973年に制作された、ヴァレリーとロン・テイラー夫婦に焦点を当てた13エピソードから成るシリーズである。

「同作の劇場公開中、大画面で見る映像の品質に関して、多くの称賛のコメントが寄せられました。当時のフィルムが、大画面にこれほど高品質で美しく映し出されることに、人々は驚いたようです。Cintelは、この作品の成功に必要不可欠でした」

セラシ氏は最後こう結んだ。

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