ちょうど一週間前の月曜日、東京は雪になり、交通機関は麻痺。
午前中の取材をキャンセルして、午後は多摩地方、東小金井のロケを取材しました。
その模様は3月20日売りの4月号でレポートしますが、
カメラはOsmo。
本当にOsmoはビデオサロン周りでは大ヒットしていて、買ったという人が続出。
こんなに売れているカメラ、GH4以来ではないでしょうか?
移動撮影で時間がかかるのが段取り。
カメラが動きながら、なおかつ長回しになるので、カメラの動きから、出演者の動き、セリフのタイミングまで、ディレクターが現場で指示しますが、そこに時間がかかります。
あらためて、「エルミタージュ幻想」ってどうやって撮ったんだろうと
思います。
外を歩くシーンは雪道。
たいした距離ではないのですが、雪が積もった中、
注意しながらカメラの横を歩いているだけで翌日筋肉痛になってしまいました。
どれだけ運動不足なのか。
その後、中央線で東中野に移動。駅にある喫茶店で某筆者と
3月号(2月20日発売)の特集と連載の打ち合わせ、さらに次のMOOKについて、
そして話は膨らみ、映像制作文化の話にまで発展。
気がついたら閉店までいて3時間半も経っていました。
そこで言われて耳が痛かったのが、
デジタル一眼革命以降、大判カメラで映像を作るという文化が
アマチュアレベルにまで広がっていないでしょ? と。
それってビデオサロンのせいじゃないの?
(そこまではっきり言われていませんが)
たしかにプロの間では、まずデジタル一眼が使われはじめ、
それをさらに便利にした業務用の大判センサーカメラが続々と登場して、
市場はできたと言っていいのですが、
では、アマチュアがDSLRでムービーを撮るというのが盛り上がっているかというと、
そんなこともありません。
メーカーがアンケートをとっても、
DSLRを動画で使う人が増えているという流れは見えてこないんですね。
もちろん、一メディアがトレンドを作るなんてことは不可能ですし、
そもそも期待されてもいませんが、
メディアとして、各所でくすぶっている火種を焚き付けて盛り上げ、
メーカーとユーザーを巻き込んで
文化を作っていくのが、あなたの仕事でしょ、みたいなことを言われたのでした。
5D Mark IIから7年。
いろいろなことがありましたが、
結局、動画のメインカメラは1型センサーを搭載したレンズ一体型4Kカメラ、
あたりに落ち着いてしまうとしたら、
DSLRムービーはブームのひとつだったということで
済まされてしまいます。
ビデオを記録業務の用途だけでなく、
趣味の世界に拡げていくために何ができるのか。
もがいていきたいと思います。