VIDEO SALON 2月号が1月20発売に発売されます。特集は「クラウドサービス活用術」です。

「動画制作をもっとクリエイティブに」をテーマに、50ページ台の大特集をメインに据えるリニューアルを敢行したばかりのVIDEO SALONですが、2号目にして「ぜんぜん、クリエイティブな特集じゃないじゃん!」と突っ込みが入ってもおかしくない内容…。

ですが、言い訳をさせていただくと、このキャッチコピーが決まる前に特集内容は決まっていまして、このコピーを見た瞬間に一番血の気が引いたのは、他ならぬ、特集担当の私(佐山)だったことでしょう。ということで、あわてて特集のサブタイトルを「非クリエイティブな仕事を超効率化!」とした次第です(何年か後に笑い話になるといいのですが)。

さて、映像制作の仕事を個人で請け負っている場合は特に、日々の連絡はもとより、データの受け渡しや確認作業など、撮影や編集以外の業務も膨大にあるものです。ましてや、仕事の規模が大きくなればなるほど、関わる人数も増え、メール連絡すら、面倒に思えてくる瞬間はあるものです。

そんな時、クラウドサービスを利用して、少しでも仕事の負担を軽減しませんか? というのがこの特集のテーマです。ポイントは、「まずは無料のクラウド・ストレージサービスを使うことから始める」ということです。それだけで仕事をする場所を解放し、データの受け渡しの手間を軽減し、制作チーム内の連絡やスケジュール調整がスムーズになります。

有名なところでは皆さんご存じの「Googleドライブ」や「One Drive」「Doropbox」があります。すでに利用されている方も多いと思いますが、それこそ「フル活用するとしないとでは大違い!」な部分もたくさんあります。キャッチコピーにはそぐわない特集内容になっていますが、50ページ規模だからこそ実現した特集でもありますので、ぜひご一読いただければと思います。

●VIDEO SALON 2月号は予約受付中です

特集の内容を詳しくご紹介します。

[特集]
非クリエイティブな仕事を超効率化!

クラウドサービス活用術

知ってるつもりでもフル活用するとしないとでは大違い!

解説◎斎藤幾郎

Part 1
Cloudストレージ・サービスを使おう
~バックアップと同時に作業場所の拘束から解放!

Part 2
脱メールで連絡・確認を効率化
~撮影資料の共有や脚本・編集のチェック作業の効率をUp!

Part 3
ネット経由の動画制作 最新事情
~ひとつのプロジェクトを好きなところで共同編集するのも夢ではない!

[主な内容]

企業の公式サイトや通販サイトといったWEBの仕組み、電子メール、動画やアプリの配信など、私たちのデジタルライフにはインターネットの各種サービスが切っても切れないものとなっている。企業や家庭からは高速なブロードバンド回線による常時接続が広く普及し、外出中もモバイル回線や公衆無線LANサービスなどを使い、モバイルPCやスマートフォンをインターネットにつなぐことができる。

そのような環境が普通のものとなるにつれて、インターネットの「向こう側」に存在するコンピューターの能力を、あたかも手元のシステムの一部、あるいは延長のような感覚で使える「Cloudサービス」と呼ばれるサービスが増えてきた。

「Cloud(クラウド)」とは「雲」のこと。インターネットを雲に見立て、そこで提供される機能を、地上にいるユーザーの手元のパソコンやスマートフォンから利用するというわけだ。見方を変えれば、自分の作業スペースがパソコン内だけでなく、インターネットにも広がっているイメージである。Googleが提供するWEBメールサービスの「Gmail」や地図サービスの「Googleマップ」といった、WEBサイトがアプリケーションソフトのように使えるサービスは、分かりやすい例といえる。

今回の特集では、ファイルのバックアップ(同期)や映像制作チーム間でのデータ交換やコミュニケーションにCloudサービスを活用する方法を中心に解説する。また、お馴染みの映像制作ソフトでもCloudとの関わりが進みつつあることも最後に紹介する。

Part 1
Cloudストレージ・サービスを使おう

●Cloudストレージ・サービスの特徴

・常に同じデータが複数に存在。「同期」が肝!
・Cloudストレージ・サービスの利用イメージ <Dropboxの場合>
・実体を削除して内蔵ストレージを空けられる
・同じアカウントを使えば複数のパソコンで同期できる
・WEBブラウザーからもアクセスできる
・サーバー上のデータはスマートフォンからも利用可能

●Cloudストレージ・サービスの紹介

・Windows10との親和性は一番「OneDrive」
・MacやiPhoneのユーザーなら選択肢「iCloud Drive」
・Gmailユーザーならそのまま使える「Googleドライブ」
・Cloudストレージ・サービスの老舗「Dropbox」
・実はCloudストレージが付いている「Adobe Creative Cloud」
・プライム会員は写真と動画を無制限に保存可「Amazon Drive/Photos」

[マル得情報]
・アップルとグーグルの写真専用サービス~スマートフォンの写真のバックアップに!
・複数のサービスをまとめて管理するアプリ~サービスのサーバーを直接ドライブ化!
・大きなデータをリーズナブルに~Cloudにバックアップできるサービスはある!?

[コラム]
・Cloudに活用にはセキュリティ対策が不可欠

Part 2
脱メールで連絡・確認を効率化

●Cloudストレージ・サービスを使ったデータ共有

・容量の大きなファイルも「リンク」だけを伝えて共有
・リンクで共有したデータのセキュリティを高める方法
・受け取り方を選べばさらに便利に
・Dropboxならではの便利機能がかなり使える

●Cloudストレージ・サービスを使った共同作業

・「Office書類」は同時アクセスして共同編集できる
・画像データに変更指示や「説明」を加えられる
・動画の特定の再生位置にコメントを追加

●チーム内の連絡はメールからビジネスチャットへ!

・ビジネスチャットアプリ「Slack」を使ってみよう

●ビジネスチャットアプリ紹介

・個人ユーザーの利用も多い「Slack」
・国内企業の人気が高い「Chatwork」
・無期限の無料体験版がある「Teams」

●ビデオ通話機能の紹介

・顔を見ながらの打ち合わせにはビデオミーティング
・無料プランでもグループ会話が可能「Zoom」

[マル得情報]
・実はパソコンでも使えるLINE。Facebookでも「グループ」を作成できる
・Googleカレンダーを共有すると記入した予定が全員のカレンダーで同期する

[コラム]
・Cloudと切っても切り離せない通信環境

Part 3
ネット経由の動画制作 最新事情

・動画制作にCloudを利用する様々な提案
・プロジェクトと編集素材をCloud経由で同期して場所と時間を選ばずに編集できる「Premiere Rush」
・企業契約のみで使える「チームプロジェクト」:Adobe Premiere Pro
・「Cloud」なしで、遠隔地から共同作業する裏ワザ:DaVinci Resolve Studio
・Cloud上で動作し、Cloud上で編集も完結:EDIUS Cloud

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