映像制作のための整音作業(MA)はかつては、スタジオに入って行うのが普通でしたが、現在、企業ビデオ、プロモーションムービー、低予算映画のMAは、音響エンジニアによってかなりの部分、自宅で作業できるようになっています。本書は、ビデオサロン本誌で24回にわたって連載されてきた「映像制作のための音響ワークショップ」をベースに、新規原稿(取材含め)を加え、再構成したものです。
MAやデジタル音声についての基礎知識から、事務所から自宅でのナレーションの収録方法、環境音の収録、ソフトでのMA作業の実際、音声の加工作業、ワークフローなどを取り上げます。
映像クリエイターが自分自身で音声編集もある程度行えるようになるための知識や実作業を解説。また音楽制作の延長で映像作品のMAをしたいという人向けに、映像制作の音響ワークフローが分かるようにまとめました。奇しくも新型コロナウィルスの世界的流行により我々の働き方は大きく変わりました。今後は、遠隔地にいるそれぞれの専門分野のクリエイター同士が繋がって仕事をしていくのが、より普通になっていくと思われます。その時、個人クリエイターにもMAの知識や技術が必要になってくるのは間違いありません。本書はそういったクリエイターの一助になるはずです。
なお、筆者によるVIDEO SALON特集との連動ウェビナーが10月2日(金)に開催されます。こちらから。また出版記念ウェビナーも10月後半に予定しています。ぜひVIDEO SALON.webをチェックしてください。
書籍の発売日は10月22日。現在、Amazon、書店などで予約受付中です。https://amzn.to/3kEg4Fp
【内容の一部】
準備編
MA のためのPC 選び
DAW
オーディオI/F
モニタースピーカー/ヘッドフォン
マイク
マイク内蔵レコーダー
マイク録音用アクセサリー
三島式 自宅ナレーション録音環境構築術
ルームアコースティック
音響補正ツール
モニタリング
著者自宅スタジオ紹介
実践編
MA のワークフロー
データ入稿(データの受け渡し)
トラックの整理と映像の読み込み
整音
ナレーション、ダイアログの整音
環境音の整音
BGM の整音
iZotope 製品による音声処理の効率化
iZotope RX7 を活用してインタビュー録音の整音
ミックス
ラウドネス調整
DaVinci Resolve に内包されたFairlight とは
MAスタジオ
MAスタジオでの作業
MAスタジオの優位性
映像のための音楽
映像音楽の役割
巻末インタビュー
小牧修二さん
キャンピングカーでも作業できるモバイル&リモートMAの実践者
レスパスビジョンさん
MAのリモートセッションを実践しているポスプロの手法
ナカシマヤスヒロさん
映像ディレクターから作曲家へ転身
コラム
アウトボード機材は必要?
「インサート」と「センド」
「コンプ」と「リミッター」を理解する
「バス」を理解する
ケーブルで音が変わる?
ストック系音楽サービス
発売日は10月22日。現在、Amazon、書店などで予約受付中です。https://amzn.to/3kEg4Fp