文●編集部・萩原
WEB動画やSNS、MV、街頭のサイネージなどさまざまな場面で見かけるようになったモーションデザイン。今回の特集では_hekiさん、牧野 惇さん、橋本 麦さん、SHIROTA.さん、星子旋風脚さん5人のクリエイターの作品を例に、その制作フローや作品づくりの考え方についてウェビナーの場で解説いただきました。After Effectsを駆使したものから、BlenderやCinema 4Dなど3DCGの要素を取り入れたもの。さらにはアナログ的に撮影して動きをつけていくものまで、実に様々な表現に触れることができました。
また、そもそも気持ちのいい動きとはなんなのか? 初心者のために滑らかな動きを作るためのイージングの基礎知識についてもPutti Monkey Wrenchさんに執筆いただきました。
6月17日には世界中の名だたるモーションデザイナーが登壇する大注目イベント「Moiton Plus Design」も渋谷で開催されます。主宰のクック・イウォさんへのインタビューも実施しています。
日本に拠点を起きながらクライアントの7割は海外企業というOnesal。圧倒的な映像美で観る人を釘付けにするクリエイティブへの向き合い方を代表のナウエル・サルセドさんに伺いました。
ご協力いただいたクリエイターのみなさんのおかげで、かなり見ごたえある特集になりました。ぜひお手にとっていただけるとうれしいです。
●特集の内容
世界のモーションデザインの潮流を体感するイベント
Motion Plus Design
主宰クック・イウォ氏インタビュー
グラフィックデザイナーと連携して作る
デザインを動かす
アニメーションの考え方
クライアントの意図を汲みながら、
それに適した動きを考え生み出していくモーションデザイナー。
この記事では、国内外で活躍するモーションデザイナー兼ディレクターの
_heki/ 松岡勇気さんに、モーションに対する考え方、
ワークフロー、グラフィックデザイナーの制作したデザインに対して
どのようにアニメーションをつけていくのかなど、
After Effectsでの実演を交えながら詳しく解説してもらった。
●VIDEO SALON2023年6月号は5月19日発売
Vaundy『置き手紙』MV制作の舞台裏を紹介!
文字を主役にしたMVの
クラフトモーション表現
アナログ感と手触りのある緻密なクラフト表現を得意とする映像ディレクター・牧野 惇さんが、
“クラフトモーション”という新たな表現を模索したVaundy『置き手紙』のMV。
リリックビデオと一線を画すための工夫、丸1日かけたという文字パーツごとの撮影、
ブラックライトを使った表現、どのように文字が動くと気持ちがいいのか…など、
文字を主役にした作品からモーションデザインの奥深さを学ぶ。
リアルスペース・レンダリングってなんだ?
道具制作から始める
愉しいモーションデザイン
独特な映像表現で数々の作品を生み出し続ける橋本 麦さん。
そんな橋本さんでさえ、何か自分が作りたいと思ったものは、
意外とそのソフトの機能に誘導されて出てきた発想だったりすることも多いという。
そういう発想には、どこかしら「ぽさ」がつきまとう。
そんな「ぽい」ものから飛び出すための手段としての道具制作。
「クライアントワークには役立たない」という橋本さんだが、
映像制作の本質がそこには詰まっていた。
●VIDEO SALON2023年6月号は5月19日発売
CMで活躍するモーションデザイナーが教える
伝わるモーショングラフィックス
映像業界において欠かせない存在であるモーショングラフィックス。
しかし、その本格的なノウハウやテクニックはいまだあまり一般化されていない。
今回の記事では、モーションデザイナーとしてLIKI inc.に所属し、
CM制作などに携わりながら、精力的に自主制作にも取り組まれているSHIROTA.さんに、
作品の解説をはじめ、情報を伝えるための配色方法、目を引く映像の作り方、
デザインの重要性など、モーショングラフィックスにまつわる実践的な内容を語ってもらった。
BlenderとAfter Effectsで実践!
モーションデザインの力で
おもちゃ箱のような
ビデオエッセイをつくる
ポップでユーモラスなストーリーテリングを得意とする星子旋風脚さんに、
「マインドマップ思考術」の映像をもとに、ノウハウを解説していただく。
解説映像は順を追って内容を見せていくだけではどうしても単調になりやすい。
この記事では、モーションデザインの力を発揮しながら、
真面目な内容でも楽しく見せる映像術を紹介。
おもちゃで遊ぶように演出を考え、BlenderとAfter Effectsで
さまざまなテイストのシーンを作り上げる具体的なノウハウに踏み込む。
●VIDEO SALON2023年6月号は5月19日発売
滑らかな動きを作るための
イージングと
グラフエディターの
基礎知識
YouTubeを中心にAfter Effectsの役立つ
チュートリアル動画を発信しているPutti Monkey Wrenchさん。
今回は動きを作る上で重要な「イージング」の考え方と
「グラフエディタ―」の見方について優しく解説してもらった。
クオリティを徹底的に重視する
Onesalの
クリエイティブ
制作スタイル
国内外の名だたる企業の広告映像を中心に、
圧倒的な映像美を作り上げる
アートディレクションスタジオ・Onesal。
日本に拠点を置きながら、
依頼の7割は海外企業だという。
今回の特集で協力してくれた星子旋風脚さんが
かねてから注目していたスタジオということで
Onesal 代表のナウセル・サルセドさんに
同社のモーションデザインやクライアントとの
向き合い方についてお話を伺った。
●VIDEO SALON2023年6月号は5月19日発売
●連載
映像制作者としての未来をみんなで考える
生存戦略会議
第10 回 映画の世界で若手映画監督はこれからどうやって生きていくか?
ゲスト亀山睦木
知識ゼロからの映像制作はじめましょっ!
第8回「絵が描けなくても絵コンテは描ける(前編)」
大塩尚弘(TPS Films)
●VIDEO SALON2023年6月号は5月19日発売
●スペシャルレポート
EOS R8×CINEMATIC LOOKS
EOS R8でいつもの風景をシネマティックに
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