リーベック(平和精機工業)は、今回のInterBEEに合わせて、完全バランス機構を持つ同社中級ビデオ三脚RSシリーズのコンセプトを継承したHSシリーズを発表した。昨年末に発表した段階式カウンターバランス切り替えシステムのNXシリーズと合わせて、操作感を試す人が初日の午前中から多数来場した。

注目は何と言っても無段階式の完全バランス機構を実現したHSシリーズ。完全に新規設計されたビデオヘッドで、完全バランス機能によりどのでティルト角度でも確実にカメラがとまり、繊細なカメラワークが可能になる。NXシリーズは段階式で、より軽量化を図ったシリーズだったが、HSシリーズはカメラワークにこだわる人向けに無段階カウンターバランスとし、操作感のほうを優先している。無段階カウンターバランスの場合のどれくらいに調整したのかが分からず、同じバランスを再現するのに時間がかかるというデメリットがあったが、カウンターバランスメーターを採用することで、バネの強さを0-100の数値で締め込み量を目で確認できるようにした。ドラグ切り替えは、パン、ティルトともに0(フリー)と3段階。

これまでデジタル一眼くらいの軽量カメラで無段階で完全バランスがとれるビデオヘッドは存在しなかったが、それを実現したのが、今回のHSシリーズになる。ラインナップは最大搭載重量とカウンターバランス範囲によって4種類に分かれており、一番下のHS-150は、カウンターバランス範囲が約0.8〜2kg(重心高55mm)、最上位のHS-450が約4.5〜10.5kg(重心高100mm)となっている。HS-150はまさにデジタル一眼カメラ向けで、このサイズのカメラを乗せてこれだけ滑らかに気持ちよくオペレートでき、かつ微妙な止め際の操作ができる体験はしたことがない。三脚の動きにこだわる人は、ぜひ現場で試してみてほしい。

ジブアームのJB40も人気があるという。日本の現場で多数使われてきたJB30がディスコンになった後、それの後継が欲しいという声が多数寄せられていたという。その声に応えて作られたのがJB40。JB30同様、アームが短く、分解してケースの入れるとクルマのトランクに入るというのが人気のようだ。