今年のInterBEEのトレンドのひとつがLEDウォールにリアルタイムにCGを生成してカメラアングルと連動したインカメラVFX。各所でそのデモが見られたが、ビジュアル・グラフィックス(VGI)ブースでは、より手軽な方法で実現するシステムを提案していた。LEDディスプレイシステムに強いブリッジリンクと映像系システムインテグレーターのVGIが共同でサポート。

カメラトラッキングシステムはVGIが独自に開発したもの。二眼3Dカメラによる位置検出センサーからの位置情報を、UnrealEngineがリアルタイムに入力できるプロトコルへ変換するリンクボックスを開発することで、セッティングが簡単になっている。

実際にこのシステムで制作したミュージックビデオがH ZETT M「近代」で、YouTubeで視聴することができる。

実際に作ってみると、撮影時の映像がすべてになるので、事前のCG制作やCGの世界とスタジオでの照明の作業を丁寧にやる必要はあるが、撮影はさまざまなシーンを1日で終えることができ、さらにポストプロダクションの時間を大幅に削減することができたという。