アイ・オー・データ機器、デジオン、メルコホールディングスのPC周辺機器メーカー3社が「一般社団法人デジタルライフ推進協会」を2月1日付けで設立した。
同協会ではPCやスマートフォンなどのモバイル機器でのデジタル放送の視聴をはじめ、LAN経由でのデジタル放送視聴、デジカメで撮影したデータのネットワークHDD共有など、PCやその周辺機器、テレビなどを使った新たなコンテンツ視聴スタイルの普及促進、規格・ガイドライン提案などを行なっていく。
「デジタル放送をモバイル機器で楽しんだり、ホームサーバーから好きなものを選んで視聴する環境を作りたいのだが、制約の関係でアナログ時代にはできたことがデジタルになってできないことが多すぎる。著作権を尊重する必要があるが、海外では著作権保護がかからないまま利用でき、日本が出遅れる可能性もある。海外市場でも日本の家電メーカーの凋落が伺え、我々、PC周辺機器メーカーとしても危機感がある(牧代表)」
2011年の地デジ完全移行を前に曖昧なままになっているデジタル放送の取り扱いについて、著作権にも配慮しつつ、ユーザーの利便性を向上させるために、B-CAS規格を策定したARIB(電波産業会)に働きかけていくという。
同協会は、今後、参加企業を広く募る考えであり、既存の協会と対抗軸にあるものではなく、他の団体との連携や海外の団体との連携も視野に入れている。
▲デジタルライフのイメージ
▲一社単独では取りあってくれなかったARIBに協会を設立することで、提案、連携を求めていく。
◆デジタライフ推進協会のホームページhttp://dlpa.jp/
◆ニュースリリースhttp://dlpa.jp/pdf/dlpa_pr_20100201.pdf