4月のNABで発表され、日本での正式発表、発売が待たれていたJVCの業務用メモリーカメラレコーダー、GY-HM600とHM650が正式発表された。
GY-HM600がオープン価格(推定50万円前後)、10月下旬発売
GY-HM650もオープン価格(推定60万円前後)、12月上旬発売
となる。


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両モデルとも新開発の220万画素1/3型3CMOSセンサーを搭載。低照度下で高感度F11と低ノイズを実現。1/3インチでのF11というスペックは、ソニー、パナソニックのライバル機を上回る。JVCでは単にセンサーの感度だけでなく、信号処理も含めたチューニングにより実現したという。
記録は従来のMPEG2 (35Mbps)だけでなく、AVCHDにも対応。デュアルHDコーデックは同社のFALCONBRIDで可能になった。FALCONBRIDは2D DNR処理、倍率色収差補正、シェーディング補正、ダイナミックレンジ補正も行う画質補正回路も内蔵する。
記録はSDHC/SDXCメモリーカードのダブルスロット。2枚のカードへのシームレス連続記録が可能なリリー記録、1枚のカードはRECボタン操作で記録しながら、もう1枚はベタ撮りの同時記録が可能なバックアップ記録モード、2枚のカードに同じHDファイルを同時記録可能なデュアル記録モードを搭載する。
また上位機のHM650では、HDとSD、HDとProxyの同時記録に対応。さらにWi-Fiと3G/4Gネットワーク接続に対応し、スマートフォンやタブレットからの遠隔操作、映像転送が可能になる。
なお、両モデルとも同時出力が可能なSDI/HDMI端子を装備する。
ライバル機は
ソニーでは
HXR-NX5JPMW-160
パナソニックでは
AG-AC160A/130A
AG-HPX255/HPX250キヤノンは
XF305/XF300
があり、この分野は超激戦区。
画質性能の差で選ぶというよりは、操作性、機能、記録メディア、バックアップ機能、ファイル形式、実売価格など多角的に比較検討する必要があるだろう。
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