HDMI Licensingは5月28日、新しいHDMI規格“1.4”の概要を公開した。
◆新規格で追加された機能
新規格のHDMI1.4では100MbpsのEthernet通信を1本のHDMIケーブルで実現可能。
その他、4K×2K解像度のサポート、3D動画、Adobe RGBなど対応色空間の追加が発表された。
新規格で追加される機能の目玉となるのが、
100Mbpsのイーサネット通信を可能にした『HDMI Ethernet Channel(HEC)』。
現状ではレコーダーやゲーム機などの対応機器をネットにつなぐ場合、
HDMIとは別にそれぞれの機器からLANケーブルを接続しなければならなかったが、
テレビをインターネットに接続しておけば、
そこからHDMI1本で繋がった機器もネットへ繋ぐことができる。
そして、4K×2K解像度のサポートや
最近ハリウッドを中心に活発化している3D動画へも対応する。
パナソニックが提案するフルHD2チャンネルの
フレームシーケンシャル方式3Dシアターは右目、左目のどちらで見る映像も
1080/60pにできるのが特徴。
解像度が半分になる方式に比べると高精細で目も疲れにくいのだという。
その他、Adobe RGBなど特にデジタルカメラの写真データへの対応を
考慮し、多くの色空間を新たにサポートする。
現段階では、細かい部分の仕様が定まっておらず、
正式なものは6月30日にWEBサイトで公開するとのこと。
◆発表会場での展示物
▲左側はMicro HDMIコネクター(Type D)。右側はこれまでのHDMI端子(TypeA)。
▲車載用に開発されたHDMI端子(写真左)とビデオカメラやポータブルBDプレーヤーを映像ソースとした車載での設置例。
▲新しいホームネットワーク技術「LiquidHD」のデモ。テレビや、パソコン、ポータブル・メディア機器など、LiquidHD対応のソース機器から、同一ネットワーク上のLiquidHD対応機器に、映像や音声をストリーミングで伝送する技術