フィリップス、ディスプレイの国際規格「DisplayHDR」に対応する製品を5月下旬発売


フィリップスディスプレイの日本販売総代理店であるMMDシンガポールでは、VESAが策定したHDR対応ディスプレイの国際規格である「DisplayHDR」の認証を受けた42.5インチの4K液晶ディスプレイ2モデルを2018年5月下旬に発売する。


▲「DisplayHDR 1000」規格対応として国内で初めて(フィリップス調べ)認証を受けた42.5インチの4K液晶ディスプレイ436M6VBPAB/11。

DisplayHDR規格にはエントリークラスの「DisplayHDR 400」、標準クラスの「DisplayHDR 600」、ハイエンドクラスの「DisplayHDR 1000」という3つの仕様が規定されているが、今回発売されるのは、日本では初めて認証されたというDisplayHDR 1000対応の「436M6VBPAB/11」(オープン価格・想定価格119,000円前後)と、DisplayHDR 400対応の「436M6VBRAB/11」(オープン価格・想定価格89,000円前後)の2モデル。


▲DisplayHDR 1000のロゴマーク

「DisplayHDR」規格とは最大輝度や色域などを厳密に規定したもの。以前は「HDR対応」の基準があいまいだったため製品を選びにくい側面があったが、この規格に認証された製品から選べば、最大輝度や色域のカバー率がはっきりしたものを購入できるようになる。

規格名からすぐ分かるのが最大輝度。規格名に記されている数字がそのまま最大輝度を示しており、DisplayHDR 1000なら最大輝度は1000cd/m²(nits)、600なら600cd/m²、400なら400cd/m²となる。色域に関してはDisplayHDR 400がITU-R BT.709のカバー率が95%、600と1000に関しては厳しくなり、ITU-R BT.709のカバー率が99%であることに加え、DCI-P3 65のカバー率が90%と規定されている(BT.2020のカバー率は定義されていない)。

HDRのガンマとして対応しているのはPQ方式(HDR10に対応)だけなので、残念ながらHLG方式の表示には対応していない。そのため、HDR映像制作用のモニターとして利用するには不向きだが、4K/HDRで収録されたUltra HDブルーレイの再生やYouTubeでのHDR再生、NetflixなどのHDRに対応した配信コンテンツの再生、HDR対応ゲームの表示など、活躍の場は広そうだ。


製品の発売に合わせ、5月9日にプレス向けに体験視聴会が行われた。DisplayHDR 1000と400の2モデルを比較する機会を得たが、輝度差に関しては、デモで使用していた映像素材では数値の違いほどの差は分からなかった。視野角の問題で正確な比較ができなかったことが要因なので、機会があれば改めて検証したい。

ただ、「1000と400のどちらを購入したほうがいい?」と聞かれれば「1000」をおすすめしたい。1000cd/m²を基準に制作されてHDR映像の場合、高輝度部分の情報が1000cd/m²では再現されても、400cd/m²では描き分けができず、情報が消えてしまうことがあるため。HDRの場合、単に明るい、暗いという差ではないので、そこは業界標準となっている1000cd/m²の映像を表示できるディスプレイを購入したほうがよいだろう。


▲「HDR」メニューで「VESA HDR」を選択すると輝度やコントラストなどは調整できなくなり、入力された信号をそのまま表示する。


▲フレームの下側に埋め込まれているLEDが光る「Ambiglow」機能。画面に表示されている映像に合わせて色や明るさが調整される機能もあり、部屋の雰囲気ごと映像に馴染ませる効果があるという。

製品情報
436M6VBPAB/11(DisplayHDR 1000)
436M6VBRAB/11(DisplayHDR 400)

*Philips Display日本発売5周年と日本初の「DisplayHDR 1000」認証モデル発売を記念して、先行予約キャンペーンを実施中。
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