Creative Cloudのデスクトップアプリやモバイルアプリ、各種サービスなどが一斉にアップデート。既にアップデータの配布は開始されている。デスクトップアプリではそれぞれの名前が「2017」から「2018」に変更され、ビデオ系アプリは360度VR動画編集機能の強化が目立つ。

Adobe Premiere Pro CC 2018で便利そうな機能がプロジェクトファイルを同時に開いて作業ができるようになったこと。個々のプロジェクトを開いたり、閉じたりせずに作業できるため、マルチシーケンスと合わせて、便利に使えそうだ。

また、ネットワーク上にある共有プロジェクトを同時に開いた場合、プロジェクトの編集中に他のユーザが編集内容を上書きできないようにするロック機能を搭載。チームプロジェクトとは別に、社内ネットワーク内などでの作業の効率化を図っている。

Adobe Stockにはモーショングラフィックテンプレートが追加されたが、このテンプレートを利用する際、クリップの長さを変更するとインとアウトに設定されたキーフレームの位置が連動しない問題があった。それに対し、インやアウトに掛かる時間は変更せずトリミングに合わせてキーフレームが移動する設定が追加されている。

Adobe Audition CCには登場人物のセリフやナレーションに被るBGMなどの音量を自動的に下げる自動ダッキング機能が追加された。VideoStudioやPowerDirectorなど、入門用ソフトでは既に投入されている機能だが、比較的手のかかる調整が自動化されるのは、時間のない編集では有効だろう。

これまでベータ版として提供されていた2Dアニメーションツールが「Adobe Character Animator CC」として提供が開始されたほか、「Adobe Animate CC」ではレイヤーの位置に奥行設定ができる深さ機能が面白そうだ。

●Adobe Premiere Pro CC 新機能紹介(英語)
http://blogs.adobe.com/creativecloud/whats-new-and-now-in-premiere-pro-cc

●Adobe After Effects CC 新機能紹介(英語)
http://blogs.adobe.com/creativecloud/motion-graphics-efficiency-and-vr-features-at-the-core-of-whats-new-in-after-effects-cc