アドビシステムズは、5月28日にリリース開始するクリエイティブ統合ツール「Adobe Creative Suite 5」をいち早く体験でき、デモンストレーションやCSを使用した作品展示など情報の発信源としても機能する期間限定スペース「staion 5」を4月22日~6月20日開設する。会場は表参道の「THE GALLERY」。


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オープンの前日にあたる4月21日に、プレス向けのオープニング記者発表会が行われた。発表会にはゲストとして3人のクリエイター、高野光太郎氏(映像クリエイター)、大賀葉子氏(イラストレーター)、タナカミノル氏(クリエイティブディレクター)が出席。会期中には多数のセミナーが予定されているが、3人もそれぞれ講師を受け持つ。
まずはアドビシステムズ・古村秀幸氏からAdobe CS5とstaion 5の概要説明が行われた。「つくれる自分に、驚こう」をコンセプトに、CS5がもたらす「驚き」と、その最新機能や使用感を体験してもらう場所と機会の提供が開設の目的だ。この日の12時にstation 5 Webサイトがオープン。このサイトと連動した数々の仕掛けやイベントが用意されている。
その一つ目は「5 min.Gallery」。Webサイトから静止画や動画、Flashコンテンツの投稿が可能になっており、1作品につき5分間の「個展」が行えるというもの。station 5内に設置されたモニターやデバイスなどに投稿した作品が映し出される。サイトにアクセスして作品を投稿、投稿作品の簡単な審査を経て問題がなければ掲載開始のメールが届く。個展予約ページで希望のコマを指定すれば個展開催、となる。
Webで展開される「CS5 Online」では、CS5の各種アプリケーションの新機能を週に2回、ライブストリーミングで紹介。会場にはCS5をインストールしたデモ機(Mac、Windows PC)を設置したTouch & Tryコーナーを設置。発売前に自分で触ることができる。
そして会期中に会場内で行われるセミナーやトークセッション。映像や写真、アニメーション、イラスト・漫画、インタラクティブコンテンツなどの各分野で活躍するクリエイターが日替わりで登場。すべて無料だが、事前登録が必要になる。なお、これらの各種イベント・セミナーは特設サイトからオンライン中継される。
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タナカミノル氏は過日行われたCS5説明会にTwitterで寄せられたコメントを一覧できるサイトを見せながら、Web制作者の立場でコメント
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大賀葉子氏(右)はIlutratorの新機能水彩ブラシを使った簡単なデモを実施。聞き手はアドビ・西村氏(左)
ここで、ゲストの3人がそれぞれの立場から、CS5に触れた感想と進化のポイントについて述べ、自身のセミナーについての予告を行った。5月19日に「インタラ塾」を開催するタナカミノル氏は、Webコンテンツやインタラクティブコンテンツの観点からCS5について感想を述べた。大賀葉子氏はIllustrator CS5に備わった新しいブラシ機能に触れ、その表現力を短時間のデモでアピールした(6月15日にセミナー開催)。
そして、セミナーの先陣を切って4月23日に「日本一速いNABレポートセミナー」を行う高野光太郎氏は、CS5のビデオ系ソフトPremiere Pro CS5とAfter Effects CS5の進化について、NABの様子を交えて解説。今年のNABはデジタル一眼関連製品と3Dに席巻されていたといい、ハイビジョン映像の再生機能が強化されたCS5は「デジタル一眼映像の編集が快適に行える実力を持った」と評価した。
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高野光太郎氏はAdobe Mercury Playback Engineによるリアルタイム再生をテスト、20秒以上の再生が可能だった。ビデオ編集の生命線とも言える機能の強化を高野氏は歓迎
会場には各CS5製品群のパッケージや作品などを映し出すモニターや再生デバイスを設置。注目したいのは、今年で20周年を迎えたPhotoshop。1.0~CS4までの歴代のPhotoshopがインストールされたマシンも展示されている。ちょっと旧いアップルシネマディスプレイに、歴代バージョンのアイコンがずらりと並ぶ様はちょっとした見ものだ。
会場:THE GALLERY
    東京都渋谷区神宮前4-21 OWビル2F
会期:2010年4月22日~6月20日
時間:11:00~21:00 入場無料(セミナーは事前登録制)
作品の応募、セミナー参加登録は
http://station5.jp