アップルは、新しいMacのデスクトップ『Mac Studio』とディスプレイ『Studio Display』を3月18日より発売する。価格は『Mac Studio』が249,800円〜、『Studio Display』が199,800円〜(ともに税込)。

『Mac Studio』は、M1 Maxと新しいチップM1 Ultraを搭載したデスクトップ。膨大な3D環境のレンダリングや18本のProResビデオストリーム再生など実行できる。

『Studio Display』は、広々とした27インチ5K Retinaディスプレイ、センターフレームに対応した12MPの超広角カメラ、空間オーディオに対応した原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムを搭載。

 

 

Mac Studio

 

Mac Studioは、1枚のアルミニウムの押し出し加工で作られ、わずか19.7 cm四方の設置スペース、9.5 cmの高さで、ほとんど場所をとらず大半のディスプレイの下にちょうど収まるサイズとなっている。熱設計も備え、両側にある送風機の独自システム、精密に配置したエアフローチャネル、筐体の後部と底部に設けられた4,000個以上の穴により、空気を内部の部品へと導き、高性能チップの冷却を手助けする。

M1 MaxかM1 Ultraのいずれかを搭載し、並外れたCPUおよびGPUのパフォーマンス、他のどのMacよりも多いユニファイドメモリ、他のデスクトップが実現できない新たな機能を提供。

M1 UltraはM1 Maxを土台としたもので、2つのM1 Maxチップのダイを相互接続し、かつてないレベルのパフォーマンスと能力を持つシステムオンチップ(SoC)を作る、新しいUltraFusionアーキテクチャを備え、パーソナルコンピュータ用チップでは史上最多となる1,140億個のトランジスタを搭載している。

M1 Max搭載Mac Studioによって実現されること
・10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大2.5倍高速なCPUパフォーマンス。
・16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大50パーセント高速なCPUパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大3.4倍高速で、最も人気の高いグラフィックカードを搭載したMac Proよりも3倍以上高速なグラフィックパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大7.5倍高速で、16コアMac Proよりも最大3.7倍高速なビデオのトランスコード。

M1 Ultra搭載Mac Studioによって実現されること
・10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大3.8倍高速なCPUパフォーマンス。
・16コアXeonプロセッサ搭載のMac Proよりも最大90パーセント高速なCPUパフォーマンス。
・28コアMac Proよりも最大60パーセント高速なCPUパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大4.5倍高速で、現在利用可能な最速のMacグラフィックカードよりも最大80パーセント高速なグラフィックパフォーマンス。
・27インチiMacよりも最大12倍高速で、28コアMac Proよりも最大5.6倍高速なビデオのトランスコード。

▲Mac StudioはM1 MaxかM1 Ultraのいずれかを搭載し、驚異的なCPUおよびGPUパフォーマンスと、他のどのMacよりも多くのユニファイドメモリを備えている。

 

非常に強力なメディアエンジンにより、M1 Ultra搭載Mac Studioは18本の8K ProRes 422ビデオストリームを再生できる。また、Mac Studioは、M1 Max搭載システムでは最大64GBのユニファイドメモリ、M1 Ultra搭載システムでは最大128GBのユニファイドメモリを備えている。そして、Mac StudioのSSDは最大7.4GB/sのパフォーマンスと最大8TBの容量を備えており、ユーザーは大規模なプロジェクトを驚異的なスピードとパフォーマンスでこなすことができるとしている。

Mac Studioの背面には、ディスプレイや高性能デバイスを接続するための4つのThunderbolt 4ポート、10Gb Ethernetポート、2つのUSB-Aポート、HDMIポート、ハイインピーダンスヘッドフォンや外部のアンプ内蔵スピーカー用のプロ向けオーディオジャックを搭載。Wi-Fi 6とBluetooth 5.0も内蔵している。
また、Mac Studioは前面にもポートを備えている。2つのUSB-Cポートがあり、M1 Maxは10Gb/sのUSB 3、M1 Ultraは40Gb/sのThunderbolt 4をサポート。写真やビデオを簡単に読み込めるよう、前面にSDカードスロットも備えている。さらに、最大4台のPro Display XDRに加え1台の4Kテレビという幅広いディスプレイサポートを提供し、約9,000万ピクセルを実現している。

▲Mac Studioは背面に多彩なポート、前面に2つのUSB-CポートとSDカードスロットを備えている。

 

 

Studio Display

Studio Displayは、スリムなアルミニウムデザインで、備え付けのスタンドは、最大30度までディスプレイを傾けることができる。様々な作業空間のニーズに応じ、Studio Displayは傾きと高さを調整できるスタンドのオプションを提供しており、ディスプレイの重さを感じさせないカウンターバランスのアームが付いている。また、VESAマウントアダプタオプションも利用可能で、横向きや縦向きをサポートしている。

1,470万ピクセル以上の27インチ5K Retinaスクリーンを備えており、600ニトの輝度、P3の広色域、10億色以上に対応。True Toneテクノロジーが周囲の変化に合わせて自動的にディスプレイの色温度を調整するため、より自然な視覚体験が可能。

反射防止コーティングにより驚くほど低い反射率を実現し、快適さと読みやすさを向上させている。また、太陽光など強い光源のある作業空間向けに、Studio Displayは革新的なNano-textureガラスのオプションを提供。Pro Display XDRで最初に導入されたNano-textureガラスは、ずば抜けた画質を提供しつつ、光を拡散してグレアをさらに最小限にする。

また、センターフレームに対応した12MPの超広角カメラを備えており、センターフレームは動き回るユーザーを自動的にフレーム内に収める機能搭載。

そのほか、Studio Displayには、高速な周辺機器、ストレージ、ネットワークを最大10Gb/sの速度でディスプレイに直接接続する3つのUSB-Cポートがあり、Thunderboltポートは、ユーザーがStudio Displayや接続されたあらゆる周辺機器を1本のケーブルでMacに接続できる。その同じケーブルがMacのノートブックに96Wの電力を供給し、Studio Displayによって14インチMacBook Proの高速充電も可能。さらに、MacBook Proに最大3台のStudio Displayを接続できる。

 

 

◉詳細情報
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/03/apple-unveils-all-new-mac-studio-and-studio-display/

Apple Japan
https://www.apple.com/jp/