Atomosは、プロ⽤HDMIカメラからの録画を可能にするスマートフォンやタブレット⽤の10ビットビデオコプロセッサ『Ninja Phone』を発表した。2024年6月に発売予定。

『Ninja Phone』は、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxに対応。AppleのOLEDスクリーンにHDRで接続することができる。

カメラのHDMI 信号をProRes またはH.265 にエンコードする。どちらのフォーマットも10bitの⾼画質でHDRを実現。エンコードされたビデオは、Ninja PhoneのUSB-C出⼒を介してiPhone 15 ProまたはPro MaxのUSB-Cポートに送られる。iPhoneの超⾼性能A17システム・オン・チップは、⾼解像度のiPhoneスクリーンに表⽰するために、カメラセンサー画像をデコードする。

⼀般的な内蔵スクリーンよりも⼤幅に改善されており、2,000,000:1のコントラスト⽐を誇り、ドルビービジョン、HDR10、HLGをサポート。ダイナミックレンジは11ストップ、ピーク輝度は1600nitsで、HDRや屋外での視聴に最適。

App Storeからダウンロード可能なiPhoneアプリ「Ninja Phone」は、Ninja PhoneとiPhoneの両⽅の操作を制御・調整。9:16 のポートレートモードで撮影のために、Ninja Phoneアプリは⽔平または垂直のビデオモードにも対応。

Ninja PhoneアプリはiOSとiPadOSで動作し、製品発売までにダウンロードできるようになるという。

カメラの出⼒は、Atomos の超効率的なProRes パイプライン(Ninja Phone でエンコードし、Apple の最新鋭のiPhone でデコードする)により、待ち時間ゼロでiPhone の画⾯に表⽰される。

ProRes エンコードされたビデオは、.mov ファイルとして携帯電話に保存することができ、同時にiPhone で10 ビットH.265 にトランスコードされ、カメラからクラウドへのワークフローや、iPhone内蔵の5GおよびWi-Fi 6E接続によるライブストリーミングに使⽤することができる。

Ninja Phoneは、ワイヤレスUSB-Cマイクのようなプロが必要とするアドオンを可能にする独⽴したUSB-C ハブを統合することで、外部iPhone アクセサリーに対応し、ビデオとオーディオを完全に同期させることができる。サードパーティ製アクセサリーはNinjaPhone経由でサポートされ、順次追加される。

標準的なNPシリーズバッテリー、バッテリーエリミネーター、またはUSB-C 5V/3A⼊⼒で駆動するNinja Phoneは、これらの電源のいずれかで使⽤中にiPhoneを充電し、⻑時間の電話操作がプロの撮影にマッチすることを保証するとしている。

同社は、接続されたHDMI ケーブルやUSB-C ケーブルを確実にグリップするために、ユニークで頑丈なロッキングエコシステムを開発。Atomosのロッキングケーブルは、標準的な⾮ロッキングケーブルと完全な互換性があるが、現在⼊⼿可能な最も堅牢なキャプチャーケーブルシステムだとしている。

iPhone 15 Proの強化された接続性により、Ninja PhoneユーザーがAtomosのクラウドサービス(ACS)をフル活⽤することができる。超効率的なCamera to Cloudワークフロー、リモートライブ制作、クラウド編集が可能になる。ACSを利⽤することで、コンテンツ制作者は数分以内に動画をソーシャルメディアに公開することができ、映像制作者はクラウド経由で映像をポストプロダクション・チームに送り、可能な限り最速の制作ワークフローを実現することができる。

◉製品情報
https://www.atomos.com/explore/ninja-phone/

ATMOS
https://www.atomos-japan.com/