ブラックマジックデザインは、スイッチャー『ATEM Mini Extreme ISO G2』を発表した。発売日は7月で、価格は332,800円(税込)。
『ATEM Mini Extreme ISO G2』は、高度な第2世代のATEM Miniライブプロダクションスイッチャー。この新モデルは、拡張されたプロ仕様のコントロールパネルに、8つのHDMI入力、3つのHDMI出力、マルチビュー、内蔵配信エンジン、収録/再生用のCFexpressおよびThunderboltを搭載。ネットワークストレージに高速でアクセスできる10Gイーサネット、XLRオーディオ入力、USBウェブカム、DVE、クロマキー、メディアプレーヤー、8つの全ビデオ入力の個別収録にも対応。
ATEM Miniスイッチャーでは、プロフェッショナルなマルチカム・プロダクションを簡単に作成でき、YouTubeのライブ配信や、ZoomやTeamsを使ったビジネスプレゼンテーションを簡単に行える。ATEM Miniを接続するだけで、8台までの高品質ビデオカメラの入力を、優れた画質でライブ切り替えできる。また、コンピューターに接続してPowerPointスライドを使用したり、ゲーム機を接続することも可能。内蔵DVEを使用するエキサイティングなピクチャー・イン・ピクチャー・エフェクトは、コメンテーターを挿入するのに最適。また、ATEM Miniは多数のビデオエフェクトや放送機能も搭載しているので、ハイエンドの作品の制作に使用可能。
『ATEM Mini Extreme ISO G2』は、ATEM Miniの全機能に加えて、追加のプロ仕様機能も備えている。プロフェッショナルなコントロールパネルには、高品質の入力ボタンを搭載。3つの独立したビデオ出力はルーティングが可能。Thunderboltが内蔵されており、ビデオをライブでキャプチャー・再生できるので、リアルタイムのエフェクトソフトウェアやDaVinci Resolveによる生放送のリプレイが可能。CFexpressカードには、10Gイーサネット経由でネットワークからアクセスできる。オーディオに関しては、バランスXLR入力とMADI入力があり、Fairlightのステータスディスプレイはメニューに対応。オーディオモニタリング用のヘッドフォンソケットも搭載。メディアプールは200フレームのアニメーションをサポート。
Thunderboltを搭載しているため、フィル&キーの再生、キャプチャー、CFexpressカードへのイーサネット経由のアクセス、トリクル充電を、すべて1本のコンピューター接続で行える。DaVinci Resolveはスイッチャーのライブビデオ入力を表示できる。POI(関心ポイント)ボタンを押すと、DaVinciは個別収録された全8ファイルの再生に切り替わるので、その中からカメラを選択してリプレイを実行できる。その後は、プリロールを行い、同じリプレイに含まれる複数のカメラアングルをシーケンスに並べて、オプティカルフローの速度変更を適用できる。さらに、リプレイをタイムラインにロードして、ソーシャルメディアにアップロードすることも可能。
10Gイーサネットポートを使用した、内部CFexpressメモリーカードまたは外部USBディスクとの共有ネットワークディスクでもある。CFexpressカードは極めて高速なので、複数の個別収録ビデオファイルを収録でき、外部から複数のネットワークユーザーが個別のコンピューターで同時に編集、カラーコレクション、VFX、オーディオポストプロダクションの作業をすることが可能。Blackmagic Cloudとの同期も可能なので、収録したメディアファイルを、世界中のエディターおよびデザイナーに送信可能。つまり、ATEM Mini Extreme ISO G2は、遥かに規模の大きい世界的なプロダクションワークフローの一部となる。
スイッチャーとコントロールパネルが統合されており、ポータブルなプロ仕様スイッチャーだ。フロントパネルのボタンでは、ソースの選択、トランジションの開始、ビデオエフェクトの設定が可能。これらのボタンはATEM Advanced Panelで採用されているのと同じハイエンドのボタンを搭載。また、手動でトランジションを調整できるフェーダーコントロールもある。フロントパネルには革新的なオーディオミキサーコントロールエリアがあり、FairlightスタイルのHDMIステータス出力ではメーターのライブ表示が可能。

ポッドキャストスタジオを構築する場合や、より多くのマイクが必要な場合は、ATEM Microphone Converterでオーディオ入力を拡張できる。MADIポートでATEM Mini Extreme ISO G2に接続できるので、複雑なセットアップは必要なく、複数のユニットをデイジーチェーン接続して入力を追加できる。各コンバーターに搭載された4つのアナログ入力は、Mic/Lineの選択が可能で、ファンタム電源に対応。非常に高品質な設計で、すべてのチャンネルが-129dBVと極めて低いノイズフロア、131dB(A)のダイナミックレンジ、0.002%の低歪み、均一の誤差許容範囲に対応。各入力に8つの独立したADCがあり、ダイナミックレンジをまとめて拡張できる。また、オーディオ波形がスクロールする楽しいHDMIモニタリング出力も搭載している。
Thunderbolt接続と高速10Gイーサネットに対応したATEM Mini Extreme ISO G2は、すべての人気ビデオソフトウェアと互換性があるので、DaVinci Resolveなどすでに馴染みのあるツールを自由に使用して、放送用の編集やカラーコレクションが行える。Thunderbolt接続ではキャプチャー・再生を同時に実行できるので、DaVinci Resolveのライブグレーディング機能を使用して、ビデオのキャプチャー、カラーコレクションの適用、出力をすべて同時に行うことも可能。また、ATEM Mini Extreme ISO G2は、 Final Cut Pro、Media Composer、Premiere Proなど他の編集ソフトウェアとも動作する。Fusion、After Effects、Photoshopで素晴らしいエフェクトを作成することも可能。
パネルは、放送スタイルのCCUコントローラーと同じコントロールを搭載。ノブは大型かつ高精度で、明瞭で見やすいステータスLEDもある。大型のジョイスティックではアイリスを直接調整でき、ブラックレベルの設定も可能。また、赤、緑、青のレベル調整用のノブも搭載しているため、カメラの色被りを微調整できる。

ATEM Mini Extreme ISO G2の機能
- 放送コントロールパネルをベースにした小型デザイン
- イーサネット経由の配信およびUSB経由の携帯電話テザリングをサポート
- フォーマット変換に対応した8つのHDMI入力
- 3つの独立したHDMI出力
- XLRおよび6.5mmに対応する2つのXLRコンボオーディオ入力
- 各入力を個別ファイルとして収録する機能を内蔵
- DaVinci Resolveプロジェクトファイルを保存し、ライブプロダクションをワンクリックで編集可能
- CFexpress(スチルおよびモーショングラフィックス、収録、ネットワークメディア用)
- Thunderbolt内蔵(DaVinci Resolveで生放送リプレイが可能)
- 10Gイーサネット(メディアへの高速ネットワークアクセス)
- MADIオーディオ入力(追加の32オーディオチャンネル)
- グリーン/ブルーバックの作業に適した4つのアップストリームATEM Advanced Chroma Key
- ATEM Software Control(Mac/ Windows対応)を無償で同梱
- 最大6つの独立したDVE
- 16通りのマルチビューで全カメラおよび収録/配信ステータスをモニタリング

◉製品情報
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/atemmini
ブラックマジックデザイン
https://www.blackmagicdesign.com/jp