ブラックマジックデザインは、Jesuit Curia in RomeがATEM Miniシリーズ・ライブプロダクションスイッチャーを中心としたライブ配信ワークフローを導入して、外部コミュニケーションの手法をアップデートしたと発表した。

イエズス会の世界的な本部であるJesuit Curiaは、カトリック教の信仰、正義、キリスト教に関する会話の促進を目的とした修道会だ。

このワークフローは、ロバート・バレサー(Robert Ballecer)S.J.神父により構築され、同修道会のコンテンツ制作スタジオが外部とのコミュニケーションに最新技術を取り入れることで、そのDNAを変えることなく、大きな前進を遂げることが可能だと証明した。

「多くのことに対応できるスタジオが必要だったのですが、ハリウッド並みの施設を構築する予算はありませんでした」と同氏は説明する。「そこで、以前から存じ上げていたATEM Miniスイッチャーに目を向け、いかに既存のワークフローに統合できるか色々と思索しました」

Digital Jesuitとして知られるバレサー神父は、ボイスオーバー、ポッドキャスト、グリーンバック用の独立した3つの作業スペースの設計も手掛けた。ATEM Mini Proは、Jesuit Curiaが制作の水準を引き上げる上で大きな役割を果たしたという。

「限られた予算で何ができるかを提示し、そこから徐々に拡張していくアプローチを取りました。しかし、当会の制作活動を急激に発展させたのは、最初に導入したスイッチャーに依るところが大きいですね」と同氏は説明する。

「放送の簡素化から、ビデオ会議の品質向上まで、このスタジオで行う制作の品質が改善され、その結果、さらなるリソースや機能に対する内部からの需要が高まりました」

同氏は続ける。

「当会の総会長はリアルタイムのクロマキーに大変感服していて、グリーンバックでの撮影をメインで行うためにスタジオを改築することを承認してくれました」と同氏。

ライブコンテンツはすべてHDで制作・配信されているが、事前に収録したビデオはすべて4Kで撮影・編集されている。

Jesuit Curiaは、ミラーレスとPTZカメラを入れ混ぜて撮影しており、各作業スペースにはBlackmagic Video Assist 7” 3Gを設置して、カラーとフレーミングに使用している。「ポッドキャストにはHeil PR 40マイク、着席型の収録にはAudio Technicaのマイクを使用しています」

同スタジオは、これまでに500本以上のビデオを制作してきており、事前収録したメッセージや短いメッセージ、インタビュー、ウェビナー、ライブイベント、イエズス会に関するエピソードだけでなく、テクノロジーに関するポッドキャストなどの宗教とは関係ないコンテンツも生み出している。

コンテンツは、YouTube、Twitch、Telegramなどの様々なチャンネルを介して配信されており、BBCやMPR Newsなどの国内および国際放送局を介しても配給されている。

非宗教的なコミュニティが新しいテクノロジーを取り入れることに対して抵抗感を示す一方、イエズス会の総会長であるアートゥロ・ソーサ(Arturo Sosa)氏はビデオと配信に対して独特のアプローチを取っている。「総会長は直感的にその可能性をすばやく認識し、現在は放送、双方向型ウェビナー、事前収録メッセージなどの撮影を毎日行っています」

スタジオの成功を受け、ATEM Miniを中心として、さらなるスタジオの拡大が既に予定されている。

「ATEM Miniのおかげで、当会のコミュニケーションの方法が一変しました。以前なら何千ドルも施設に費やし、制作も多数のスタッフで行う必要がありましたが、現在はプロシューマーレベルの知識を持った4名のイエズス会士だけで制作を行うことが可能となりました」

「新しい技術を使用すると、どういったことが可能なのかを理解した今となっては、以前の方法でのコミュニケーションに戻ることは考えられません。配信ワークフローのおかげで、世界中の人々に対して、当会のメッセージをアクセスしやすく、洞察力に満ち、人を引きつける方法で伝えることができるようになりました」

と同氏は締めくくった。

 

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