カメラ記者クラブは5月17日、「カメラグランプリ2019」の各賞を発表し、パナソニックの『LUMIX S1R』が「カメラグランプリ2019 大賞」を受賞した。
カメラグランプリは、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963年9月発足、現在10媒体が加盟)が主催し、カメラグランプリ実行委員会の運営のもと、選考委員(55名)を組織し、2018年4月1日~2019年3月31日に発売された製品から各賞を選考。カメラグランプリ「大賞」は、期間内に新発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ1機種が選定される、国内で権威ある賞。
■選考理由:カメラグランプリ2019実行委員会のコメント
LUMIX S1とともに同社初となる35mm判フルサイズミラーレス機。機能的、性能的、官能的に全方位的に優れている。2008年に世界で初めてのミラーレス機となるLUMIX G1(カメラグランプリ2009 カメラ記者クラブ賞受賞)を発売し、脈々と培ってきた技術を結実させた。
有効約4730万画素のCMOSセンサーと画像処理エンジンによる高解像度な描写は、シャープでありながらも硬過ぎず上質で艶がある。8回の撮影を合成するハイレゾモードで約1億8700万画素相当の画像を得られるのも魅力。約576万ドットの有機ELを使った電子ビューファインダーは高精細であり約0.78倍と高い倍率で、その見栄えはミラーレス機として最高峰にある。独自の空間認識AFは高速で精度が高く、ディープラーニング技術を使った人体や動物の認識も実用的である。高い剛性感、耐候性、ホールディング性、余裕のあるボタン配置により、カメラの信頼性と操作性は高い。高級カメラらしい性能と品位の両立を成立している。
大型化がむしろミラーレス機の長所が生かされていることが分かる。ライカカメラやシグマとのLマウントアライアンスにより、ユーザーに幅広いレンズの選択肢を提示でき、またシステムの広がりの可能性もある。選考委員の多くが、完成度の高さと製品に込められた心意気を高く評価した。
◉カメラグランプリ2019 http://www.cjpc.jp/