▲キヤノンブースイメージ図
キヤノンは、6月29日(水)〜7月1日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「第2回XR総合展」に出展し、現実世界と3D CGをリアルタイムに融合するMR(Mixed Reality:複合現実)の技術紹介や最新モデルの「MREAL X1」を用いた体験デモを行う。
キヤノンの「MREAL(エムリアル)」は、ビデオシースルー方式により、現実世界とCG映像を違和感なく融合し、あたかも目の前で現実に存在しているかのような臨場感を提供するMRシステム。
会場では、MRの映像を実現するハードウエアやソフトウエアの技術紹介に加えて、「MREAL」シリーズの最新モデル「MREAL X1」(2022年6月上旬発売)を活用した体験デモを行う。
▲「MREAL X1」
表示面積の拡大によりユーザビリティーの向上を実現した「MREAL X1」
「MREAL X1」は、「MREAL」シリーズ最大表示面積の実現により、視野角が広がったことで、大きく頭を動かすことなく視認エリア全体の確認が可能。一度に視認できる範囲が拡大したことで、検証効率や臨場感の向上を実現し、製造業や建設業だけでなく医療やエンターテインメントなど多様な業界におけるDXの推進に貢献します。また、大きさ約186(幅)×150(奥行)×250(高さ)mm、質量約359g(ヘッドマウントユニット含む、ディスプレイ部のみの質量は約158g)の小型・軽量設計により、快適な装着感を提供し、頭を傾けるような体勢や長時間の作業にも対応が可能です
現実と仮想を融合させる「MREAL」による体験デモ
「MREAL」の精密な描写力と優れたポータビリティーにより、立体イメージによる直感的なコミュニケーションを可能とし、時間や空間、想像力による制約を解消することで、様々な業界の商談や作業検証などで活用ができる。
会場では、実寸大の自動車を3D CGで現実空間に展示し、ボディーカラーの切り替えや車内の動作確認を実施することで、臨場感の高い商談が可能となる「バーチャルショールームデモ」を実施。また、3D CGと実物の部品を組み合わせながら繰り返し作業検証を行うことで、作業の習熟度向上に貢献する「サービストレーニングデモ」を実施する。さらに、四重奏のボリュメトリック映像を活用し、好きな角度からプロの演奏を学ぶことができる「教育コンテンツデモ」や力覚フィードバック装置と3D CGを組み合わせて、製造業での組み立て作業前に、部品同士の干渉を検証できる「組み立て作業検証デモ」も体験できる。
<第2回XR総合展開催概要>
会 期:2022年6月29日(水)~7月1日(金)10:00~18:00
会 場:東京ビッグサイト
主 催:RX Japan株式会社入場料:招待券持参者無料(招待券持参でない場合は入場料5,000円/人)
<主な展示内容>
■ 展示製品
▲MR用ヘッドマウントディスプレイの最新モデル 「MREAL X1」
■ 体験デモ①
・「バーチャルショールームデモ」
実空間において、場所や時間に制約を受けることなく大型製品や設備装置を実寸大の3D CGで表示し、さまざまな角度から確認することが可能。これにより、大型製品や設備装置などの現物を用意することが難しい場合でも、高い臨場感のもとで商談や検証が可能になるという。デモでは、自動車の3D CGを実寸大で表示し、表示切り替えによる何パターンものボディーカラーの確認、3D CG上でのエンジンボタンのON/OFFやドアの開閉などの動作確認、内外装のデザイン確認などを体験できる。
▲自動車のCGを実寸大で表示するバーチャルショールームデモ
現物がなくても、3D CGと実物を組み合わせることで、実際の設備内でリアルなトレーニング・作業検証が可能。これにより、場所やコストを気にせず繰り返し体験が可能なため、作業の習熟度が向上し、人材育成に貢献する。また、部品の重さや締め付けの感触とともに、作業時の姿勢も確認が可能。デモでは、リフトアップされた3D CGの自動車に、実物の部品を組み付けるトレーニングを体験できる。なお、デモブースでは上記体験のほか、作業時に負荷がかかる姿勢を検知・アラートを発する危険作業検知AIも案内する。
▲実物の部品と組み合わせて実施するサービストレーニングデモ
■ 体験デモ②
・「教育コンテンツデモ」
「MREAL」とボリュメトリック技術を組み合わせ、現実世界の中に実寸大の3D CG映像を表示することで、高精度で没入感の高い新たな体験が可能。これにより、普段は近くで見ることのできない、プロの演奏家の指の使い方などを好きな角度から何度でも学ぶことができるため、体験者の技術向上に貢献するとしている。デモでは、プロの演奏家4名が演奏する様子を実寸大の3D CG映像で表示し、好きな角度から演奏を体験できる。
▲教育コンテンツデモ(デモ協力:販売パートナー/(株)クレッセント)
・「組み立て作業検証デモ」
3D CGと力覚フィードバック装置を活用し、製造業での組み立て作業の前に、部品同士や部品と接合部の干渉の感触を再現した検証が可能。これにより、実際に干渉時の感触を得ながら何度も検証することができるという。実物やモックを用意する必要がないため、コスト削減や検証時間の短縮に貢献する。また、3D CGに対して、干渉時の触覚や仮想物体の重量を忠実に再現できるため、評価をより高レベルで行うことが可能。デモでは、力覚フィードバック装置とドアパネルの3D CGを用いて、部品同士や部品と接合部の干渉についての検証作業を体験できる。
▲組み立て作業検証デモ(デモ協力:販売パートナー/日本バイナリー(株))
◉第2回XR総合展開催概要
https://www.xr-fair.jp/hub/ja-jp.html
キヤノン株式会社
https://canon.jp/