キヤノンは、EOS Rシステムの交換レンズ「RFレンズ」の大口径広角単焦点Lレンズ『RF35mm F1.4 L VCM』を7月上旬に発売する。価格はオープンで、同社オンラインショップ価格は253,000円(税込)。

『RF35mm F1.4 L VCM』は、画面全域での高画質に加え、開放絞り値F1.4による大きく美しいボケ味や電子式フローティングフォーカス制御の採用による優れたフォーカス性能を実現する「L(Luxury)」レンズシリーズ。2023年12月発売の「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」に続き、本格的な映像制作に貢献するとしている。

開放絞り値F1.4による大きく美しいボケ味を生かし、被写体を際立たせた表現が可能です。夜間や室内などの暗いシーンにおいても、感度を上げずに撮影できるため、ノイズの少ないクリアな静止画・動画撮影を実現。また、「非球面レンズ」2枚、「UDレンズ」2枚を効果的に配置した11群14枚の光学設計により、画質劣化の原因となる諸収差を低減し、画面全域で高画質を達成。

画面全域での高画質を実現

RF/EFレンズとして初採用の「VCM(ボイスコイルモーター)」によるフォーカスレンズ群の駆動、「ナノUSM(超音波モーター)」を組み合わせた電子式フローティングフォーカス制御採用。重い大口径フォーカスレンズ群を高推力のVCMで、軽量なフローティングレンズを省電力・小型のナノUSMで駆動し、それぞれの移動量を制御することにより、大口径レンズにおいて高速でスムーズなフォーカシングを実現。

EOS Rシリーズのデュアルピクセル CMOS AFとのコンビネーションにより、高速・高精度なAFに加え、動画撮影時には静かで滑らかなピント合わせが可能。また、動画撮影時のフォーカス操作に伴い画角変動が生じる「フォーカスブリージング」を徹底的に抑制する優れた光学設計により、画角変化の少ない安定した構図での動画撮影を実現。

「EF35mm F1.4L II USM」(2015年9月発売)と同等以上の高画質を実現しながら、質量を約760gから約555gに軽量化。また、全長は約105.5mmから約99.3mmに短縮。シネマレンズに近いクリック感なく絞り値の変更ができるアイリスリングの搭載により、動画撮影時におけるボケ味や露出の調整をより直感的にコントロールすることが可能。

アイリスリングの搭載などにより映像制作のニーズにも対応

仕様

画角(水平・垂直・対角線):54°00’・38°00’・63°00′
レンズ構成:11群14枚
絞り羽根枚数:11枚
最小絞り:16
最短撮影距離:0.28m
最大撮影倍率:0.18倍
フィルター径:Φ67mm(前部)、シートタイプのフィルターを装着可能(後部)
最大径×長さ:約76.5(幅)×99.3mm
質量:約555g

◉製品情報
https://personal.canon.jp/product/camera/rf/rf35-f14lv

キヤノン株式会社
https://canon.jp/