SIGMA(シグマ)の話題はCP+2019が始まる直前の2月26日に発表したSIGMA Lマウント用交換レンズにつきる。フォトキナで発表していた14本のうち、11本の単焦点Lマウント用レンズを今後順次発売していく予定であることを発表し、パナソニックS1R/S1の発売とともに『Lマウント』の世界を明るく照らし出した。

一眼用やシネマカメラ用に、合計78本のLマウントレンズを出していくというボードに多くのユーザーが足をとめて見入っていた。

新製品として今後出されていく予定のLマウントレンズ。現在発売している14mmから135mmまでの「Artライン」の単焦点レンズ11本を、Lマウント用レンズとして最適設計を図り、出していくという。

SIGMA Lマウント用交換レンズの発売についてのお知らせ

Lマウント専用レンズとして最適化したレンズで、収差補正や制御部分など電子基盤も専用設計。AF-Cにも対応する。またLマウントアライアンスとしての協力関係により今後の発展性にも期待できる。S1/S1Rに装着して、SDカード経由でレンズのファームアップにも可能という。また、マウント部にラバーを使うことで密着性を向上、防塵防滴仕様としている。

発売時期などについて聞いてみたところ、11本それぞれに追従性などベストなチューニングを図っていて、たとえばフォーカスは単に速く合えば良いというだけでなく「感覚的に気持ちいい」というところまで追求したい、良いものができたレンズから出していきたい、ということだ。

またシグマでは、LUMIXやLEICAのLマウントカメラに、既存のSIGMAレンズやEFレンズを活用するためのマウントアダプター「SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21」の開発も発表。シグマSAマウント用交換レンズ対応の「SIGMA SA-L」とキヤノンEFマウント用シグマレンズ対応の「CANON EF-L」の2種類がある。

「Lマウントアライアンス」「SIGMA MC-21」の展示(パナソニックブースより)

EFレンズやSIGMAレンズの資産を活用するために魅力的なアダプターといえる。対応レンズに合わせて収差補正などや最適な絞り制御を図るプログラミングもなされる。ただしAF-Cには非対応。AF-Sには対応するがわずかだが遅くなるため、より迅速なフォーカシングを得たい場合は今後発売の11本の専用設計レンズがベスト、という。

人が途切れることのないシグマのボード前。下の写真はボード右側展示部、「開発中」「SIGMA L-Mount Camera」も気になる。