DJIは、フラッグシップモデルである折りたたみ式カメラドローン『 DJI Mavic 3』を発表した。ラインナップと価格(税込)は以下のとおり。
・DJI Mavic 3 標準版:253,000円
Mavic 3機体、インテリジェント フライトバッテリー、RC-N1送信機、RC-N1ケーブル×3、バッテリー充電器、ストレージカバー、プロペラ1組×3他
・DJI Mavic 3 Fly More コンボ:341,000円
Mavic 3 機体、インテリジェント フライトバッテリー×3、RC-N1送信機、RC-N1ケーブル×3、バッテリー充電器、バッテリー充電ハブ、ストレージカバー、プロペラ1組× 6、NDフィルターセット (ND4/8/16/32)、コンバーティブル キャリーバッグ他
・DJI Mavic 3 Cine Premiumコンボ:583,000円
Apple ProRes 422 HQ 動画撮影に対応し、1TB SSDが内蔵されたMavic 3 Cineが同梱。Mavic 3 Cine 機体、インテリジェント フライトバッテリー×3、DJI RC Pro、バッテリー充電器、バッテリー充電ハブ、ストレージカバー、プロペラ1組×6、NDフィルターセット (ND4/8/16/32)、NDフィルターセット (ND64/128/256/512)、コンバーティブル キャリーバッグ、DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブル他
◉DJI Mavic 3 紹介映像
『DJI Mavic 3』は、Mavicシリーズのハイエンドモデルとしてすべてのパーツが再設計されている。4/3型CMOS Hasselbladカメラと28倍ハイブリッドズーム対応の望遠カメラに加え、最大200 m先の障害物を検知する全方向障害物検知や、再設計されたバッテリーで最大飛行時間46分を実現。
アップグレードしたハードウェアとソフトウェアにより5.1K/50fps動画撮影に対応、低照度環境下での撮影感度が向上し、絶妙な色合いまで忠実に再現する。
また、4K/120fpsにも対応し、高品質のスローモーション映像も撮影できる。Mavic 3シリーズは『Mavic 3』と『Mavic 3 Cine』のふたつのモデルを展開。さらに高度な撮影に適した『Mavic 3 Cineモデル』はApple ProRes 422 HQコーデックに対応し、より柔軟な動画編集を行うことができる。また、1TB SSDを機体に内蔵し高速のデータ保存が可能となった。
▲DJI Mavic 3 標準版(Mavic 3機体、インテリジェント フライトバッテリー、RC-N1送信機、RC-N1ケーブル×3、バッテリー充電器、ストレージカバー、プロペラ1組×3他)
▲DJI Mavic 3 Fly Moreコンボ(Mavic 3 機体、インテリジェント フライトバッテリー×3、RC-N1送信機、RC-N1ケーブル×3、バッテリー充電器、バッテリー充電ハブ、ストレージカバー、プロペラ1組× 6、NDフィルターセット (ND4/8/16/32)、コンバーティブル キャリーバッグ他)
▲DJI Mavic 3 Cine Premiumコンボ(Mavic 3 Cine 機体、インテリジェント フライトバッテリー×3、DJI RC Pro、バッテリー充電器、バッテリー充電ハブ、ストレージカバー、プロペラ1組×6、NDフィルターセット (ND4/8/16/32)、NDフィルターセット (ND64/128/256/512)、コンバーティブル キャリーバッグ、DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブル他)
新たなデュアルカメラシステムを採用
『DJI Mavic 3』用に特別設計されたL2D-20c空撮カメラは、焦点距離24mmのレンズを使ったプログレードの4/3型CMOSセンサーをコンパクトな機体に搭載。ハードウェアの性能とソフトウェアのアルゴリズムにHasselbladの厳しい基準を適用し、20MP画像の12-bit RAWフォーマットでの撮影や、5.1K/50fpsと4K/120fpsでの動画撮影を実現。動画解像度が向上したことで、より滑らかな映像が撮影でき、後処理工程での柔軟性が高まると共に120fpsでのスローモーション動画にも対応。
この大型イメージセンサーが高い動画解像度と幅広いダイナミックレンジをもたらし、低照度環境下で発生するノイズを効率的に低減する。12.8ストップのネイティブダイナミックレンジに対応しているため、明部・暗部ともに細部まで詳細情報を保持でき、豊富な視覚情報を奥行き感のある映像で再現、プロレベルの撮影品質を実現。また、f/2.8〜f/11の絞り調整が可能。
重量わずか12.5 g、焦点距離24 mmの単焦点レンズはオートフォーカスと84°FOVに対応。ふたつ目のカメラには焦点距離162 mm望遠レンズが搭載され、28倍ハイブリッドズーム(デジタル+光学)と絞りf/4.4に対応。また、フォーカス速度を向上するため、新たにビジョン検知オートフォーカス技術 (VDAF)を採用し、これによりHasselbladカメラは、機体に搭載された複数のビジョンセンサーと連携し距離データを取得することで、フォーカス速度を最適化する。
▲焦点距離24 mmの単焦点レンズと焦点距離162 mm望遠レンズが搭載
『DJI Mavic 3』は、ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション (HNCS)をMavic 2 Proから引き続き採用。プロレベルのイメージング技術を駆使し、高解像度で高いフレームレートの空撮映像を撮影できるだけでなく、10-bit D-Logカラープロファイルで最大10億種類の色を記録できる。
『Mavic 3 Cine』はApple ProRes 422 HQコーデックに対応し、最大ビットレート3772Mbpsを実現。また、ProResコーデックや高フレームレート動画といった大きな容量のデータを扱えるよう、1TB SSDを内蔵。DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブルも同梱することで、エクスポート作業をより効率化しサイズの大きなデータでもスピーディに転送することができる。
進化した安全機能で、安心の飛行を
APAS 5.0は、魚眼レンズを使った6つのビジョンセンサーと広角レンズを使用した2つのセンサーを組み合わせ、複雑な環境下でも全方向の障害物をスムーズかつ継続的に検知し、障害物を回避する安全な飛行ルートを計画する。
また、全方向障害物検知システムにより刷新されたActiveTrack 5.0 で、より直感的なトラッキングが可能になり、ノーマルモードの飛行でも障害物を検知。被写体の前後、左右、斜めの動きに合わせたトラッキングや、動いている被写体の側面や周りを飛行しながらのトラッキングも可能。被写体が速く動き一時的にカメラからフレームアウトしてしまった場合でも、機体に搭載されたビジョンセンサーが被写体を捉え続け、被写体が再びフレーム内に収まるようトラッキングを継続。全方位検知機能が向上したことで、アクティブトラック中、パイロットはドローンやカメラをより滑らかに操作することができる。
パワフルな測位アルゴリズムに対応し、GPS、GLONASS、BeiDouの衛星信号を使ってホバリング精度を向上。このアルゴリズムにより今まで以上に速く、複数の衛星から信号を受信することができる。また、測位精度が向上により長時間露光での撮影やタイムラプス撮影中、空中でのドリフト飛行が減り、さらに高い安定性を実現。
DJI Mavic 3は、飛行中のドローンの安全性を確保するためDJIが先駆けとなり開発を進めてきた、他の安全機能も搭載。安全機能のひとつであるジオフェンス機能は、重要施設の周辺や制限高度の近くを飛行時、ドローンパイロットに警告。また、AeroScopeリモートIDシステムにより、重要施設等のあるエリアに近接する空中のドローンを、現地当局が認識・監視することができる。DJI Air 2Sで初めて採用したAirSenseシステムをDJI Mavic 3にも搭載し、付近を飛行中の航空機やヘリコプターから発せられるADS-B(放送型自動位置情報伝送)信号を受信しパイロットに警告するため、パイロットは迅速に安全な別の場所へとドローンを移動することができる。
より長いバッテリー駆動時間と向上した空力性能により、長時間飛行を実現
DJI Mavic 3では、ドローンの飛行性能と電力消費に関わるあらゆる要素を再設計し、最大46分と飛行時間を大幅に延長。また、モーターとプロペラをエネルギー効率の高いものへ改善、バッテリー容量を増やし、その分ドローンの骨組みや部品の重量を軽減。風胴試験の結果では、DJI Mavic 3の風圧抵抗性能は前モデルと比較し35%向上、飛行速度も大幅に改善されましたとしている。
アドバンストRTHで、安全な帰還
DJI Mavic 3ではReturn-To-Home (RTH)システムがアップグレード。最短で安全性とエネルギー効率が最も高い飛行ルートを機体が自動で計画、ホームポイントまで帰還する。ドローンは同時にその時点での風速を計測し、風速とRTH経路をもとに、帰還に必要となる電力をリアルタイムで計算する。
アップグレードした伝送システム
アップグレードした伝送システムDJI O3+は、強い信号干渉がある環境など厳しい条件下でも、安定した滑らかでクリアな映像を伝送する。O3+の最大制御範囲は15kmでさらに遠くまで飛行させることができ、より安定した信号伝送と低遅延の動画伝送を実現、パイロットは安心して飛行することができる。
また、DJIのドローンとして初めて1080p/60fpsのライブ映像の高フレームレート伝送が可能になった。O3+で操作への応答性も向上し、カメラビューで表示される映像の画質が実際のカメラで録画している映像に近いものを実現。
DJI Mavic 3本体に固定できるアクセサリーDJI セルラー伝送ドングルを使用することで、さらに飛行安全性を強化できる。O3+信号が建物や木々などによって遮られた場合、このドングルによりO3+伝送システムから4Gネットワークへシームレスに切り替え、滑らかで安定した接続を継続する。また、低高度での飛行や大きな建物の間などを飛行する時でも、より安全で信頼性の高い飛行体験を提供するという。
様々なインテリジェントモードで、無限の創造性
Mavic 3は幅広いインテリジェントモードに対応。飛行経路やカメラの動きを巧みに調整しながら、ハイレベルの写真や動画制作、編集ができ、ドローンを最大限に活用できる。
・マスターショット:素早く簡単に、高品質のコンテンツを作成します。アプリ上で映像とBGMを自動で編集し、短時間で動画を作成、アプリから直接友人などに共有することもできる。
・パノラマモード:直接ドローン上で撮影した写真の合成処理を行うため、DJI Flyアプリやポストプロダクションでの作業は必要なく、息をのむような風景を鮮明なディテールで捉えることができる。
・クイック転送:送信機に接続せずモバイル端末にそのまま素材を保存したり、端末上でデータ処理することができる。Wi-Fi 6プロトコルを使用すれば、さらに短時間で機体からモバイル端末に転送可能。
高度な新アクセサリー
・スマート送信機DJI RC Pro:アンテナ性能が向上し、伝送距離は最大15 kmを誇り、スムーズな操作体験を実現。1000ニトの高輝度画面で視認性が向上し、屋外での撮影に適している。送信機のバッテリー駆動は最大3時間まで伸び、充電時間は90分と効率的。
▲スマート送信機DJI RC Pro
・DJI 65W ポータブル充電器:充電時間約96分の高速充電に対応。USB Type-C出力ポートがあり、ノートパソコンやスマートフォンの充電にも対応。
・DJI コンバーティブル キャリーバッグ:新デザインが施され、ショルダーバッグ/バックパックとしても使用可能です。Mavic 3本体やアクセサリーなどスタイリッシュに持ち運ぶことができる。
・DJI Mavic 3 広角レンズ:最大108°FOVに対応し、より没入感の高いFPV飛行体験を提供。
・DJI Mavic 3 ストレージカバー:軽量素材を使用したシンプルなデザイン。機体を折りたたんで移動する際、カメラやジンバル、プロペラを保護する。
・DJI NDフィルターセット:ND4/8/16/32 とND64/128/256/512の2種類があり、どんなに明るい環境でもクリアな映像を撮影できる。
・DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブル:ドローンからパソコンに高速で素材をダウンロードできる。高速伝送により、現場で素材のバックアップを取ることが可能。
◉製品情報
https://www.dji.com/jp/mavic-3
DJI JAPAN株式会社
https://www.dji.com/jp