EIZO株式会社は、カラーマネージメントモニター「ColorEdge CGシリーズ」の企画・開発に関して、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が主催するアカデミー賞の一部門である「アカデミー科学技術賞」を受賞したことを発表した。

アカデミー科学技術賞は、映画界に貢献した重要な技術を生み出した企業・技術者に対して授与される賞で、ColorEdge CGシリーズに搭載されている自動キャリブレーション技術などの開発に貢献した同社社員4名が、その中の「技術貢献賞(Technical Achievement Award)」で受賞した。

<受賞者>
・映像技術開発部 主幹エンジニア 上野 幸一氏
・映像技術開発部 主幹エンジニア 米光 潤郎氏
・モジュール&ものづくり統括部 シニアエンジニア 作田 淳治氏
・企画部 シニアプロダクトマネージャー 中島 賢人氏

受賞に際してColorEdge CGシリーズが審査員に高く評価されたポイントは、①キャリブレーションセンサーと呼ばれる画面の色や明るさを測定するセンサーをモニター筐体に内蔵し、自動でキャリブレーションが可能なこと、②画面表示の輝度・色度ムラを抑え、表示均一化を図るデジタルユニフォミティ補正回路を搭載していること、③他のソフトウェアとの連携を容易にするSDK(ソフトウェア開発キット)を提供していることの3点としている。

クリエイターが制作や色確認に使用するモニターは、常に正確な表示状態を保持する必要があり、それには定期的なキャリブレーション(画面表示品位の維持管理作業)が必要不可欠。一般的なモニターでは、作業者が都度、キャリブレーションセンサーをモニターに取付け、専用のソフトウェアを実行するが、キャリブレーションセンサーを内蔵したColorEdge CGシリーズでは、定期的なキャリブレーションはモニターが自動で行う。これにより、キャリブレーションに伴う作業者の手間を軽減し、維持管理コストの削減や業務効率向上を図ることができる。

同社のキャリブレーションセンサー内蔵技術の開発は、ヘルスケア市場における、X線やCTなどの医用画像を表示するモニターの開発研究が原点。その後、ヘルスケア市場での研究開発に培ったノウハウを、同じく正確な表示が求められるクリエイティブワーク市場に展開。2010年発売の「ColorEdge CG245W」において、世界で初めてカラーでキャリブレーションができるセンサーを筐体に内蔵し、キャリブレーションの自動化を実現した。

アカデミー科学技術賞の授賞式は、米国時間:2021年2月13日13時(日本時間:2月14日6時)から映画芸術科学アカデミーのWebサイトにてインターネット配信で開催される。
https://www.oscars.org/sci-tech/ceremonies/2020

 

◉詳細情報
https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/color_management/coloredge-academy/

EIZO株式会社
http://www.eizo.co.jp/