富士フイルム株式会社は、35mmフルサイズの約1.7倍となる中判サイズ(43.8x32.9mm)の「FUJIFILM G フォーマット」イメージセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX 50R」を、11月に発売する。価格はオープン(店頭予想価格はボディ単体で565,000円前後)。

◉主な特徴
・レンジファインダースタイルを採用した小型軽量中判ミラーレスデジタルカメラ
既存の中判デジタルカメラの中で、小型軽量が特徴の「GFX 50S(EVF装着時約920g)」よりも約145gの軽量化を実現。ボディの厚みも25mm薄型化されたことで携帯性・収納性が高まっている。

また、センターファインダースタイルではなくレンジファインダースタイルを採用。ファインダー倍率は0.77倍の369万ドット有機EL電子ビューファインダー(EVF)が搭載されている。

・中判サイズの5140万画素CMOSセンサーと画像処理エンジン「X-Processor Pro」を搭載
中判サイズの「Gフォーマット」センサー、画像処理エンジンは「X-Processor Pro」を採用。富士フイルムの「フィルムシミュレーション」も搭載されており、「Velvia」や「PROVIA」、「ACROS」などのフィルムの色味を選択し撮影することができる。

・プロ写真家のニーズにも答えられる直感的な操作性とタフネスボディ
フォーカスポイントを瞬時に操作できる「フォーカスレバー」を搭載。背面の十字キーを廃止したことで、しっかりとカメラをホールドするスペースを確保しつつ、素早いフォーカス合わせも両立しているという。ボディ天面には、シャッタースピード、露出補正の2つのダイアルを搭載。また、マグネシウム合金製のボディはシーリングが施され、防塵・防滴・-10℃の耐低温性能を持ち、高い堅牢性と耐久性を誇る。

・「GFXシリーズ」初のBluetooth対応によるコネクティビティの強化
「GFXシリーズ」として初めてBluetooth low energy技術を搭載。スマートフォン・タブレット端末用アプリケーション「FUJIFILM Camera Remote」を介して、事前にペアリング登録した端末に撮影した画像を転送できる。

・「35mmフォーマットモード」を拡張し、あらゆるユーザーニーズに対応
他社製マウンドアダプターで35mmフォーマットレンズを装着し撮影する際、センサー中央部36.0mm x 24.0mm(30.5M)のみを記録する「35mmフォーマットモード」を、フジノン「GFレンズ」および「HCレンズ」装着時でも使用可能とした。
※この機能をはじめ「GFX 50R」に搭載された機能は、ファームウェアのアップデートにより「GFX 50S」でも使えるようになるという。

◉動画機能について
FHD(1920×1080) 30p/25p/24p/23p 36Mbps 連続最大約30分まで
HD(1280×720)  30p/25p/24p/23p 18Mbps  連続最大約30分まで

◉主な仕様
有効画素数:約5140万画素
記録メディア:SD
手ブレ機能:対応レンズで可能
ファインダー:0.5型有機ELファインダー  369万ドット相当
モニター:3.2型タッチパネル式TFTカラー液晶モニター 2軸チルト 236万ドット相当
寸法:(幅)160.7mm×(高さ)96.5mm×(奥行き)66.4mm
質量:約710g(本体のみ)

◉製品詳細はこちらから

世界最高1億200万画素センサー搭載の
中判ミラーレスデジタルカメラ
「GFX 100Megapixels Concept」を発表

また、富士フイルムは現在開発を進めているというフラッグシップモデルのコンセプト「GFX 100Megapixels Concept」を発表した。

世界最高1億200万画素の「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーを搭載する「GFX 100Megapixels Concept」は中判ミラーレスデジタルカメラとして初となる三つの技術が盛り込まれている。

①センサー全面に位相差画素を配置。これによりフレーム内の被写体の位置にかかわらず、高速・高精度AFが可能になり、従来のコントラストAFでは難しかった動体追尾AFや、より精度の高いコンティニュアスAFを実現。

②「ボディ内手ブレ補正機構」を搭載。

③「4K動画(4K30p/10bit)撮影」に対応。

その他、大型センサーを搭載しながら35mmフルサイズデジタル一眼レフカメラと同等のサイズ・重量を実現。「GFXシリーズ」初となる縦位置グリップ一体型のマグネシウム合金製ボディが採用されており、大型の交換レンズ装着時でも安定感のあるホールディングが得られるという。