ブラックマジックデザインは、100Gイーサネットを搭載した新しいSMPTE 2110 IPビデオレコーダー『HyperDeck ISO Recorder 100G』を発表した。発売日は6月で、価格は871,800円(税込)。
『HyperDeck ISO Recorder 100G』は、ライブプロダクションで全カメラを収録することを目的としたレコーダー。DaVinci Resolveを生放送リプレイにも使用できる。単一の100Gイーサネット接続で全8チャンネルを接続でき、高品質のApple ProResビデオを100Gイーサネット経由でネットワークストレージに収録する。放送において、未来に備えた極めて高度な設計となっている。
8チャンネルのProRes HQをUltra HDで収録できるのは、100Gイーサネットだけだとしている。冗長性を得るために2つの100Gデータポートも搭載。ネットワークディスクへの収録は簡単で、ネットワークストレージサーバーをブラウズして、任意のフォルダーを選択するだけだ。エディターは、ネットワークストレージにログインするだけで、一ヶ所ですべてのメディアにアクセス可能。さらに、DaVinci Resolveでは、収録中でもメディアの編集が可能。放送再生機能に対応しているため、DaVinci Resolveは生放送のリプレイを実行するのにも最適なソリューションだという。
ライブプロダクション中に全カメラを収録することで、後でプログラムを再編集したり、カラーコレクションを適用できる。ネットワークストレージに収録するので、収録中でも複数のワークステーションが同じストレージにアクセス可能。これにより、生放送のスポーツのリプレイを低コストで簡単に実行できる。無償のDaVinci Resolveをダウンロードするだけで始められる。すべてのカメラはビューアにマルチビューで表示されるため、リアルタイムで全アングルをスクロールできる。気に入ったアングルを選択したら、「On Air」を押すだけで放送される。オンエアで再生中、DaVinciのマルチビューで新しいアングルを選択できる。DaVinci Resolve Replay Editorを追加すると、リプレイの作業のさらなる高速化が可能。
『HyperDeck ISO Recorder 100G』は放送デッキコントロールに、前面から後方に向かって冷却する超静音の空冷システムが統合されており、すべてのビデオおよびデータ接続で完全な冗長性が得られる。LCDスクリーンはライトモードとダークモードに対応しており、トランスポートコントロールボタンは使い心地の良いプロ仕様の設計。エレガントなデザインに加え、適度な抵抗感のある機械加工のサーチダイヤルが搭載されており、ソフトなゴム加工が施されているため使用感に優れている。また、サーチダイヤルは従来型の放送デッキのようなクラッチに対応している。フロントパネルには、ヘッドフォン接続とスピーカーも搭載。フロントパネルのUSB-C接続により、ソフトウェアアップデートが簡単に行える。

HyperDeck ISO Recorderは、100Gイーサネットを介したSMPTE-2110接続に対応しているため、1本のケーブル接続で8つの収録・再生ビデオチャンネルすべてを接続可能。また、冗長性を確保するための2つの独立した100Gイーサネットポートも搭載しているため、各ポートを完全に別のネットワークスイッチに接続できる。これは、SMPTE 2022-7(Seamless Protection Switching)と呼ばれ、2つの同一のビデオとオーディオの信号を2つの接続を通じて送信し、受信側ではRTPパケットをシーケンス番号で比較し、先に受信したパケットのピクセルを用いて完全なビデオフレームを再構築する。この切り替えは、完全にシームレスに行われ、コマ落ちやオーディオグリッチは発生しない。
SMPTE-2110 IPビデオ接続は、2つの100Gイーサネット接続を使用し、2つの独立したビデオネットワークに接続することで冗長性を確保する。また、ネットワークストレージへの接続用の100Gイーサネット接続も2つ搭載されており、同じく冗長性が確保できる。冗長性が必要ない場合は、1つの接続でデータとビデオを共有することも可能。PTPとコントロールのポートにも冗長性がある。冷却ファンも複数搭載されており、AC電源でも冗長性が得られる。
熱システムは、フロントパネルから吸気が行われるため、トランスポートコントロールはすべて右側にまとまって配置されている。サーチダイヤルはゴムコーティングが施された機械加工で、電子クラッチに対応。トランスポートボタンには、収録、再生、停止、早送り、巻き戻し、前のクリップまたは次のクリップへの移動、入力を実行できるボタンが搭載されている。
HyperDeck ISO Recorder 100Gは、Apple ProRes 422 HQ、ProRes 422、ProRes 422 LTでのビデオ収録に対応しているため、高品質のファイルが得られ、後でポストプロダクションにおいて編集やカラーコレクションを適用できる。Apple ProResファイルは放送業界で広く使用されており、収録したメディアは、DaVinci Resolve、Media Composer、Premiere Pro、Final Cut Proなどのソフトウェアと完全に互換性がある。ストレージにおける最適な選択肢は、極めて高速な100Gイーサネットポートを2つ搭載しているBlackmagic Cloud Store UltraかBlackmagic Cloud Dock Ultraだ。つまり、1つのポートをHyperDeck、もう1つをコンピューターネットワークに使用できる。
HyperDeck ISO Recorder 100Gは最新のSMPTE-2110をベースとした設計となっているが、RS-422シリアルデッキコントロールポートも搭載しているため、既存の放送自動化システムを使用可能。さらに、HyperDeckは、ディスクレコーダーの管理用にAdvanced Media Protocolもサポート。サポートしているリモートコマンドの詳細はマニュアルに記載されている。
対応言語は、日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、ポルトガル語、トルコ語、ポーランド語、ウクライナ語。

HyperDeck ISO Recorder 100Gの機能
- 8チャンネルのUltra HDビデオを収録
- DaVinci Resolveとの生放送のリプレイ用に設計
- デッキコントロールに対応したタッチスクリーンUI
- Blackmagic SDI Expander 8x12GでSDIに接続可能
- ネットワークストレージへの収録に対応した100Gイーサネットを搭載
- Blackmagic Cloud Store UltraおよびMedia Dock Ultraをサポート
- 冗長性のあるSMPTE-2022-7対応の100Gイーサネット接続を2つ搭載
- デュアルイーサネットやデュアルAC電源などに対応した、冗長性に優れた設計
- 従来型の放送デッキコントロール
- Apple ProResファイルで超高品質の収録に対応
- 放送自動化システム用のRS-422
- 高い信頼性のBlackmagic OSで動作
- 13ヶ国語のユーザーインターフェース
ブラックマジックデザイン
https://www.blackmagicdesign.com/jp
