メルボルン・シンフォニー・オーケストラの特別公演を URSA Broadcast、ATEMスイッチャーで4Kキャプチャー


ブラックマジックデザインの発表によると、メルボルン・シンフォニー・オーケストラ(MSO)の特別公演のキャプチャーに、URSA BroadcastカメラおよびATEM 1 M/E Production Studio 4Kライブプロダクションスイッチャーが使用されたという。

ブラジル人ピアニストのネルソン・フレイレ氏、オーストラリア人ヘルデンテノール歌手であり、グラミー賞ノミネート歴を持つスチュアート・スケルトン氏などのパフォーマンスが盛り込まれた今回の特別公演。

撮影を担当したオーストラリアのプロダクション会社Avoca Blueは、過去にBlackmagic Design製品を使って撮影したMSOのコンサートを60万人以上が視聴した実績を持つ。撮影には、合計8台のBlackmagic Designカメラ(2台の URSA Broadcast、1台のURSA Mini 4.6K EF、そして5台のMicro Studio Camera 4K)を使用。これらのカメラからのフィードは、ATEM 1 M/E Production Studio 4Kへ送信された。また、Blackmagic Design Talkback Converter、そしてSDIから光ファイバーへの変換用のMini Converter Optical Fiber 12Gも使用されたという。

プロデューサーのトビー・パーキンソン氏と技術監督のベン・ダウドニー氏は、これまでにもBlackmagic Designカメラを使用して多くのコンサートを撮影・配信しているが、URSA Broadcastを使用するのは今回が初めてであった。パーキンソン氏は語る。

「URSA Broadcastで私が気に入っているのは、手持ちのB4レンズを使用してすばらしい画が撮れることです。これまではシネマカメラ用のレンズを使用していたのですが、ズームが常に制限されていました。コンサートの撮影では、演奏者の指や表情にすばやくズームインしたいことがあるので、高性能のズームレンズを使えるととても助かりますね。これを可能にするURSA Broadcastは、コンサー トなどのライブ撮影に最適と言えます。また、URSA BroadcastはB4レンズを使用できるので、より多くの光をレンズから取り入れることができます。演奏者の指先のショットからオーケストラ全体のショットへとすばやく美しく移行でき、低照明条件でも撮影できると分かっているため、よりクリエイティブなショットに挑戦できるのです」

今回の特別公演では可能な限り多くのアングルから撮影すると同時に、カメラが目立ったりショットに映り込んだりしないようにするという課題が両氏に課せられた。8台のカメラでコンサートを撮影したが、URSA Broadcast、URSA Mini Pro、Micro Studio Camera 4Kの小型で目立たない形状に助けられたという。

URSA Broadcast、URSA Mini 4.6Kは3人のオペレーターによりセットアップされた。URSA Broadcast はステージに対して45度に設定され、オーケストラ全体のショットとソロリストのクローズアップを撮れるよう、2階席の高さに設置された。URSA Mini 4.6KEFは、ワイドショット撮影用に後方に設置され、5台のMicro Studio Camera 4Kはオーケストラメンバーの間に配置された。弦楽器、金管楽器、ティンパニー、ピアノのエリア、そして最後の1台は指揮者の前に設置された。この「指揮者カメラ」は、指揮者が視聴者に向き合っているような効果を生じさせる。

「コンサートを生で見ても、後から放送を見ても、カメラは視界に入りません。使用したカメラはすべて小 型なので、アングルをかなり大胆に設定でき、オーディエンスが演奏者と一体となるような臨場感を持たせ ることができました。Micro Studio Cameraはセットアップや調整も簡単なので、カメラの移動、セットアップをすばやく行えました。コンサート中は、ATEMのカメラコントロールを使用することで、各Micro Studio Cameraのフォーカスや調整をスイッチャーから直接行いました」(トビー・パーキンソン氏)

Avoca Blueは、オーストラリアで行われる多くのコンサートやイベントの撮影を行っているが、コンパクトで持ち運びやセットアップが簡単なBlackmagic Design製品を重宝しているという。MSOの特別公演を終えた後、8台分のカメラのセットアップと機材を1台のステーションワゴンに詰め込むことができた。

「完全なBlackmagicワークフローを採用したことで、簡単にセットアップ、解体が可能な、大規模な高品質マルチカムプロダクションをクライアントに低価格で提供できるようになりました。光ファイバーコンバー ターがあるだけで、80キロの重さのケーブルを持ち運ばずにすみます」とパーキンソン氏。

今後Avoca Blueは、Blackmagic Designワークフローを使用してMSOのコンサートを撮影し、クラシック音楽を専門とするドイツの制作/配信会社、Unitel社に提供する予定であるという。パーキンソン氏は最後こう結んだ。

「MSOのコンサートをドイツ市場に紹介することはとても大きな仕事となるでしょう。ドイツの放送局は、高水準のものしか受け付けません。私たちがBlackmagic製品で優れた映像をキャプチャーして納品し、 Unitel社がそれを配信します」