OMデジタルソリューションズ株式会社は、ミラーレス一眼カメラ『OM SYSTEM OM-1 Mark II』を2月23日に発売した。価格はオープンで、市場想定価格はボディ単体が300,000円前後、「12-40mm F2.8 PRO IIレンズキット」が370,000円前後(ともに税込)。

『OM SYSTEM OM-1 Mark II』は、フラッグシップモデル「OM-1」の後継モデル。世界最高最大8.5 段の効果を持つボディー内5軸手ぶれ補正、「有効画素数2037万画素裏面照射積層型Live MOSセンサー」と最新の画像処理エンジン「TruePic X」を搭載。ハードなアウトドアユースでも安心の防塵・防滴設計(防塵・防水保護等級IP53)、-10℃の耐低温性を備えている。

動画記録は4K/60p動画に対応し、フルHDでは最高240pのハイスピードムービーの撮影が可能。H.264 H.265、さらにマルチフレームレートにも対応し、30分を超える動画もひとつのファイルに記録可能。カメラを縦位置にして撮影した場合でも、縦方向の動画ファイルとして保存が可能。スマートフォンなどで再生したときに、縦向きで再生される。

また、ポストプロダクションに対応できるように、外部機器へ動画RAWデーターの出力が可能。動画RAWデーターは、RGB 12ビットで出力できる。カラーグレーディングにより自由度の高い映像表現が可能な「OM-Log」にも対応。

▲「OM SYSTEM OM-1 Mark II 12-40mm F2.8 PRO IIレンズキット」

 

「OM SYSTEM OM-1 Mark II」は「有効画素数2037万画素裏面照射積層型Live MOSセンサー」と、最新の画像処理エンジン「TruePic X」を搭載。また、強力なボディー内5軸手ぶれ補正を備え、補正効果はボディー単体で世界最高の最大8.5段に向上、「5軸シンクロ手ぶれ補正」でも最大8.5段を実現。10秒を超える手持ち長秒撮影も可能となり、星景写真も手持ちで手軽に撮影することが可能になったとしている。

明暗部をコントロールして、印象的な作品に変えるハーフNDフィルターの撮影効果をコンピュテーショナル フォトグラフィにより再現した、世界初の「ライブGND(グラデーションND)」機能を搭載。同機能では、フィルター段数(GND2、GND4、GND8)、フィルタータイプ(Soft、Medium、Hard)を、EVFもしくは背面モニターを見ながらリアルタイムに確認でき、効果がかかる位置や角度の調整も行える。「ライブND」では段数の上限がND64相当からND128相当に拡大。

▲夕焼けのように輝度差の大きなシーンで表現の 幅を広げる「ライブGND」(右効果ON)

 

複数枚の画像を合成、ISO感度約2段分のノイズを低減しながらセンサーサイズを超えた高解像画像を生成する約5000万画素の「手持ちハイレゾショット」、同じく約8000万画素の「三脚ハイレゾショット」を備え、それぞれハイレゾショット時のRAWは14ビットでの記録が可能。

さらに明るく変化した部分のみを比較明合成する「ライブコンポジット」、被写界深度をコントロールできる「深度合成」といった便利なコンピュテーショナル フォトグラフィ機能を備えている。

▲ハイレゾショットは14ビットRAW記録が可能

 

ディープラーニング技術を活用して開発した「AI被写体認識AF」、フォーミュラーカー・バイク、飛行機・ヘリコプター、鉄道、鳥、動物(犬・猫)に加え、新たに人物の認識も可能に。

これは顔優先/瞳優先AFを「AI被写体認識AF」として統合、発展させたもので、人物が横向きや後ろ向き、目や口が隠れていてもオートフォーカスが働くよう認識能力が向上。

「AI被写体認識AF」では、画像処理エンジン「TruePic X」の高速演算により、リアルタイムに被写体の移動を検出、画面内で移動する被写体を逃さず追尾、人の操作では追いきれないドライバーのヘルメット、鳥・動物の目を追い続けることができる。人物、動物などでは最大8体まで検出、どのターゲットを追うかの選択も可能。スーパーコンパネ上で検出被写体の設定が迅速に行えるなど操作性もさらに向上。

▲AI被写体認識AFに新たに加わった「人物」。横向きなどの認識能力も向上

 

1stレリーズで記録を開始、2ndレリーズの瞬間からさかのぼって記録することで、人の反応タイムラグが原因で撮り逃がした瞬間も確実にとらえるプロキャプチャーも搭載。AF/AE固定で最高約120コマ/秒、AF/AE追従でも約50コマ/秒の高速連写に対応。

搭載バッファメモリーを増設、プロキャプチャー時にさかのぼって撮影可能な枚数は約99枚(「OM SYSTEM OM-1」は70枚)に増えている。同様に連写撮影、約120コマ/秒時の連写枚数もJPEGで約219枚、RAWで約213枚(「OM SYSTEM OM-1」はそれぞれ約92枚)にアップ、高速撮影能力が大幅に向上。

▲バッファメモリーを増やし、プロキャプチャー時に 遡って撮影可能な枚数は約99枚に向上

 

堅牢で軽量なマグネシウム合金ボディーの適所にシーリング部材を効果的に配置することで、高い防塵・防滴設計(防塵・防水保護等級IP53 )に対応。低温下においても確実に動作する耐低温-10℃も合わせて実現。

ファインダーは576万ドット有機EL(OLED)、高い解像度と見やすいファインダー倍率 0.83倍、表示遅れ0.005秒、120コマ/秒の高速表示で光学ファインダーのクリアさに迫りつつ、暗い場面でも被写体が判別可能、シャッターを切る前に撮影イメージが得られるといった電子ビューファインダーならではの利点を併せ持つ。加えて雨中等の撮影でも曇りにくく、クリアな視界が得られる防曇処理も施されている。

 

 

 

◉製品情報
https://jp.omsystem.com/product/dslr/om-omd/om/om1mk2/index.html

OMデジタルソリューションズ株式会社

https://om-digitalsolutions.com/