パナソニックがCine Gear ExpoでLUMIX S1Hを開発発表! 4K/60p 10bit時間無制限記録、5.9K30p記録を実現


パナソニック6K24p(縦横比3:2)、5.9K30p(同16:9)、10 bit Cinema4K/4K 60p動画記録に対応したフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H」を開発したことを、米ロサンゼルスで開催されているCine Gear Expoにて発表した。

発売は今年の秋、想定している価格は4000ドル前後だという。

開発発表については、ライブ配信されている。

パナソニックは、2017年に発売したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH5」では、シネマカメラの開発で蓄積した技術やノウハウを投入することで、世界初の4K60pや4:2:2 10 bit 4K30p動画記録に対応するなど、デジタル一眼スタイルのムービーでは他社の追随を許さない。GH5は映像制作のプロフェッショナルから高い支持を得て、シネマ作品制作、VLOG制作など幅広く活用されている。

35mmフルサイズのSシリーズは昨年のフォトキナで開発発表され、3月からS1とS1Rが発売されているが、これまで動画スペックに関してはGH5を上回っていなかった。そのこともあって、完全に動画市場に向いたGHシリーズに対して、Sシリーズは写真系、もしくはハイブリッドフォトグラファー向けと見られていたのは事実だ。しかし、そうではなく、Sシリーズにもムービー重視モデルがあり、フルサイズでもシネマ用途向けのカメラに注力していくことを、あえてCine Gearで発表することで宣言したかたちだ。

「LUMIX S1H」の主な特長は以下の通り。

1. 6K解像度など高画質で多様な映像フォーマットに対応

フルサイズイメージセンサーの有効画素を最大限に活用することで、デジタルカメラとして世界で初めて6K24p(縦横比3:2)や5.9K30p(同16:9)動画記録を実現。また、フルサイズのレンズ交換式デジタルカメラとして世界で初めて10 bit Cinema4K/4K 60pに対応するとともに、縦横比4:3のアナモフィック撮影も含めて、1台で多様なフォーマットでの撮影が可能。豊富な映像情報を基に、より高画質な4K動画の制作や、4K動画の切り出し編集など、プロが求めるハイクオリティな映像制作を実現する。

2. 業務用シネマカメラと同水準の豊かな階調性と広色域を実現

同社のデジタルシネマ用4Kカメラ/レコーダー「VARICAM」と同水準の広ダイナミックレンジで広色域の14+ストップV―Log/V―Gamutに対応。暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、制作者の意図に忠実な色再現や豊かな肌の質感を表現する。さらに、V-Logを搭載する「VARICAM」シリーズやV-Log Lに対応したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH5/GH5S」などで記録した映像と組み合わせて、一貫した画作りでの映像編集を容易に行うことができる。

3. 時間無制限の動画撮影を実現した高い信頼性

搭載する全ての動画記録モードで、動作保証温度において時間無制限の撮影が可能で、途中で中断することなく撮影に集中できる。(そのため本体には空冷のためのファンが設けられているとの情報もある)

開発発表ということでこれ以外のスペックは公表されていない。

 

S1の有償ファームウェアは7月から

S1が発表された段階からアナウンスされていたS1のムービーをさらに強化するファームウェアは7月からダウンロードできる。別売アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」(2万円前後)を購入する。

ポイントは

● カメラ本体での4:2:2 10bit 4K30p記録(MOV形式)

● 4:2:2 10bit 4K60pHDMI出力

● V-Log記録(14+ストップV-Log/V-Gamutに対応)

の3つ。

明るさを数値化・視覚化する「波形モニター(WFM)」表示

またLUTアシスト表示で、色変換後の映像を参照しながら、撮影・再生が可能になる。

音声面では、ハイレゾ音声(96kHz/24bit)収録による4K動画記録(MOV時)にも対応する。

つまりS1はファームアップにより、仕様的にはGH5以上のムービー機になり、S1Hはそれを超えたより高解像度、高フレームレート、高信頼性モデルという位置付けになる。