ソニーは、レンズ一体型コンパクトカメラの最上位機種として、35mmフルサイズイメージセンサー搭載の『RX1R III』を8月8日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は660,000円前後。

『RX1R III』は、有効約6100万画素のフルサイズ裏面照射型Exmor R CMOSイメージセンサーとBIONZ XR画像処理エンジンを搭載し、高解像度と高感度・低ノイズ性能、広いダイナミックレンジを実現。センサー表面の不要な反射を抑制するAR(Anti-Reflection:反射防止)コーティングを施し、光学ローパスフィルターレス仕様により高画素イメージセンサーの解像性能を最大限に引き出す。

常用ISO感度は、静止画・動画時とも100-32000を実現。静止画時はISO102400まで拡張できる。低感度時のダイナミックレンジは約15ストップと広く、ハイライトからシャドウまで階調を再現。

レンズにはZEISS ゾナーT 35mm F2レンズを搭載。レンズの光軸とイメージセンサーの撮像面の位置をミクロン単位で1台ずつ最適化することにより、高い光学性能とレンズユニットの小型化を実現。レンズに搭載しているマクロリングは即座にマクロモードへの切り換えが可能で、被写体に20cm(最大撮影倍率:0.26倍)まで近づくことができる。

動画機能は4K 4:2:2 10bit 30p記録に対応。最大120pのスロー撮影も可能。

マクロモード作例


ステップクロップ撮影機能を搭載し、35mm、50mm、70mm相当の3段階の画角にアサインしたボタン・ダイヤルの操作でスムーズに切り換えできる。さらに、高画素イメージセンサーによって、クロップしても高い描写力での撮影が可能。RAW形式で撮影した場合は撮影後のポストプロダクション時に画角を選択し直すこともできる。

FL2とFL3を加えた全12種類のクリエイティブルックを搭載。FL2は落ち着いた発色のノスタルジックな表現、FL3はクリアな発色の軽快な表現が可能。また、クリエイティブルックは、ユーザーの好みに合わせた画作りの選択や、選択したモードを元に独自の画作りへの調整もできる。色合いや色の濃さ、明るさ、コントラスト、シャープネスなど、静止画と動画の両方で、映像の質感や色味を撮影時に画面で確認しながら意図した通りの雰囲気に調整可能。

クリエイティブルックFL2の作例
クリエイティブルックFL3の作例



外形寸法約113.3(幅) × 67.9(高さ9 × 74.5(奥行)mm、質量約498gで本体上面に凹凸のないフラットな小型軽量ボディを実現。また、マルチインターフェース(MI)シューを搭載することで、カメラシステムとしての高い拡張性も実現。

高解像かつ高コントラストな約236万ドットXGA OLEDを採用した、倍率約0.70倍の電子ビューファインダーを搭載。背面モニターは、約236万ドット、3.0型の大型のタッチパネル液晶を採用。屋外撮影時の視認性に配慮した屋外晴天モードに加え、周囲の明るさに合わせ手動で調整するマニュアルモードにも対応。


リチャージャブルバッテリーパックNP-FW50に対応し、最大300枚の静止画を撮影できる。また、USB Type-C端子に対応しており、USB Power Delivery対応機器と接続することで急速充電が可能。モバイルバッテリーなどから電力を供給しながらの撮影も可能。


最新のAIプロセッシングユニットを搭載しており、被写体の形状や動きを高精度に認識し、瞳や人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識できる。被写体の骨格情報と姿勢推定技術を用いて処理を行うことで、被写体の顔が見えないときや、サングラスやヘルメットなどで顔の一部が隠れている場合でも被写体を追随することができる。

被写体認識AFは静止画と動画両方で使用でき、人物や動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機などの幅広い被写体を認識。被写体認識を「オート」にすると、カメラが自動で被写体を認識し、被写体毎に最適化されたアルゴリズムでピントを合わせる。

イメージセンサーの撮像領域の約78%(静止画撮影時)のエリアに、最大693点の像面位相差AF点を高密度に配置。被写体が画面の一部にしか写っていない場合でも、正確に被写体を捉える。

別売アクセサリーとして、サムグリップ「TG-2」、ボディケース「LCS-RXL」、レンズフード「LHP-1 J2」も同時に発売。

サムグリップ「TG-2」、はマルチインターフェース(MI)シューに取り付けて、安定したホールド性と操作性を提供する。片手でのホールド時も安定した撮影を可能にする。

ボディケース「LCS-RXL」は、ボディケースを装着したまま、USB、HDMIケーブルの抜き差しやバッテリー、メモリーカードの交換、三脚への装着が可能。

レンズフード「LHP-1 J2」は、軽量かつ強度の高いアルミ素材を採用した堅牢なつくりで、レンズを衝撃や汚れから保護する。バヨネット式で軽快かつ確実な装着が可能。

アクセサリーを装着したイメージ




◉製品情報
https://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX1RM3/

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/