stu、スマホなどの端末性能に依存せずに高精細なバーチャル空間を体験可能にする「リアルタイムクラウドレンダリング」を実運用化


 

株式会社stuとKDDI株式会社は、WEBブラウザやスマートフォンで高精細なバーチャル空間を体験できる技術「リアルタイムクラウドレンダリング」を採用したコンテンツ「願いツナグサクラ VIRTUAL ver.β Presented by au VISION STUDIO」を発表した。

同コンテンツでは、リアルタイムクラウドレンダリング技術を独自開発し、その上で実行される形で高精細なバーチャル空間体験を提供。同技術を活用することにより、低スペックなPCやスマートフォンでは従来実行が不可能であった、バーチャル空間に配置された1000本以上の桜、1000個以上の絵馬、月明りが差し込む表現を行うボリューメトリックフォグや、水面の反射表現などの高密度・高精細な表現を実現した。

 

▲1000本以上の桜の表示

▲1000個以上の絵馬の表示

▲ボリューメトリックフォグ表現

▲水面の反射表現

 

また、リアルタイムクラウドレンダリングを実運用するにあたり、サーバーのオートスケール技術を開発し、単一URLからのユーザーアクセスを効率的に処理することが可能になった。これにより、ユーザーはWebページやSNSに記載されたURLからアクセスするだけで、高精細なバーチャル空間にログインすることが可能となっている。さらに、サーバーコストの大幅な削減に貢献することで、より多くのユーザーに高精細なバーチャル空間体験を提供することが可能となった。

 

リアルタイムクラウドレンダリングのオートスケール技術

 

同オートスケール技術では、ユーザーのアクセスに応じてリアルタイムクラウドレンダリングのサーバーインスタンス・プロセスを立ち上げ、ユーザーが離脱した時点でプロセスをシャットダウン、またはシャットダウンしたのちにプロセスを再起動・待機させることによって、コンテンツのローディング時間無く、バーチャル空間への高速なアクセスを行うことが可能になった。また、それぞれのユーザーの画面は、SFUを介して1対多配信することが可能であり、コンテンツにログインするまでの待ち時間などで他のユーザーのプレイ画面を視聴したり、特定ユーザーの画面を外部配信することも可能。

 

リアルタイムクラウドレンダリングでは、大容量のデータを事前にダウンロードする必要がないほか、ビデオカードなどのグラフィックスアクセラレーターがない端末でも快適に高精細なコンテンツを実行することができるため、より広くユーザー層を獲得することが可能となる。また、コンテンツ制作者は、端末スペックの制約なくバーチャル空間を構築することができるため、さらなる表現の向上に挑戦することが可能。さらに、AWS Wavelength と5G通信を活用することで、より低遅延でストレスのない映像伝送やインタラクション、高解像度化を実現できる。

同技術の応用例として「商業施設空間」「都市空間」「ライブコンサート空間」のような高精細なバーチャル空間をあらゆる端末で楽しむことができることを想定しているという。

現在、同社では、これら技術を活用したメタバース空間でのボリューメトリックビデオ活用やリアル空間とバーチャル空間の連動技術、また、同技術を用いたコンテンツ配信が簡単に行えるSDKの提供や、複数のメタバース空間をシームレスに移動可能な仕組みの実現などを目指して開発を進めているとしている。

 

◉願いツナグサクラ VIRTUAL ver.β Presented by au VISION STUDIO
https://cloud.ginza456-negaisakura.com/

株式会社stu
https://stu.inc/