櫻井雅裕のNABレポート〜コンバージェントデザイン編


コンバージェントデザインブース
 プロユースで注目を浴びたHDV→HD-SDI変換ユニットに引き続き、HD−SDI入力からコンパクトフラッシュカードにMPEG2記録を行うメモリーカードレコーダーFLASH XDRで人気を集めるコンバージェントデザイン。過日出荷開始をしたFLASH XDRを中心に展示を行った。FLASH XDRの魅力は放送用機器で使われるソニー製のMPEG2エンコーダーを内蔵し、ソースを選ばず24pや30pなどを含め、HD−SDI入力からの映像を記録なことと、最高100Mbpsでの超高ビットレート記録に対応すること、さらに、MPEG2のIフレームオンリー(フレーム内圧縮)で160Mbpsでの記録まで対応する点である。つまり、MPEG2圧縮を採用しながら、ビットレートの幅やフレーム内圧縮の選択も可能という点で、HDVなどとは別格の高画質を実現しているのである。記録されたファイルはFinal Cut ProやPremierePro、MediaComposer、EDIUS Pro、Axio、Vegasなど、現在流通する大半の編集ソフトでそのまま編集できるのも魅力である。展示ではこのほかに、さらなる新製品として夏の出荷開始を目指している手のひらサイズのnanoFlashを展示。FLASH XDR同様のファイルフォーマットに対応するほか、入力としてHDMIも新たに装備している。音声入出力系を省き、メモリーカードスロットをFLASH XDRの4枚から2枚にセーブすることで、コンパクト化と低価格化を図っている。
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▲FLASH XDR
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▲nano FLASH