5月19日と20日の2日間、秋葉原のUDXにおいてAfter NABが今年も開催された。
その中で気になったものをレポートしよう。


まずは、キヤノンのCINEMA EOSシリーズのズームレンズCN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S。10月下旬発売予定なので、まだデモ映像もできていない段階。アイリスもオートとマニュアルでまだ連動した動きになっていなかった(オートでリングが動かないので、マニュアルに切り替えるとリングの位置の明るさになってしまう。もちろん、この部分は直していくとのこと)。18-80㎜というズーム域だが、35㎜換算で27㎜から120㎜といったところ。ブライダルなどのイベント撮影で使いやすいところを狙ったという。
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もちろん動画用に設計されたもので、ズームしても前玉は繰り出さないし、絞りはT値での表示でT4.4通しになっている。
 動画撮影用として通常のEFレンズと違うのは、フランジバックを調整する機能があること。スチルの場合は、ワンショットでフォーカスがあっていればいいが、動画の場合は、ワンショットのなかでもテレ側でもワイド側でもピントがあっている必要があるので、正確にフランジバックが合ってなくてはならない。
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▲フランジバックを調整する部分。
CINEMA EOSのカメラであれば、AF、AE、電動ズームが可能に。スチル用のEOSボディと組み合わせた場合は、まだ最終的に決まっていないが、フォーカス、アイリスはマニュアルになり、電動ズームだけが可能になりそうだという。
CINEMA EOSレンズはズームではこれまで数百万円する本格的なシネマ用のレンズしかなかったが、この18-80を皮切りにコンパクトサーボシリーズとして展開していく予定だという。

4K/60p入力、HDRに対応したアトモスSHOGUN INFERNO


アトモスは、NABで発表されたSHOGUN INFERNOを展示。ただまだケースに入った状態で、デモ映像を流している段階。しかし、SHOGUN FLAMEから搭載された今回の新しいパネルは圧倒的に明るく、これまでのモニターの感覚ではないのは、会場で見てもよくわかった。
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SHOGUN INFERNOの裏面。SHOGUN FLAMEからデュアルバッテリー方式になった。入力系は増え、12G対応のSDIが加わっている(右から3つめのBNC端子)。
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SHOGUNシリーズは設置方法に悩むサイズと重さだが、たとえばNebulaなどのジンバルタイプのスタビライザーでは、グリップ部分にネジ穴が設けられているものがあるので、そこからアームを介して装着するという方法も使える。総重量はアップするものの、この位置に装着すれば、ジンバルのバランスとは無関係に運用できる。
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ブラックマジックデザインは、25枚挿しのSDカードデュプリケーたーなど


ブラックマジックデザインもNABで発表された新製品や12.5にバージョンアップされたDaVinci Resolveなどを展示。Blacmagic Duplicator 4Kは25枚のSDカードスロットがあり、12G-SDIで入ってきた2160p60までの信号をH.265で圧縮してカードに記録することができるというもの。このようにラックマウントが可能で、たとえばイベント会場に持ち込み、イベントが終わったら、来場者に即座にカードを配布もしくは販売するといった使い方に対応する。映像確認用のモニターも本体に備わっている。
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パナソニックではなく、Varicamブース

パナソニックは、パナソニックとしてではなく、Varicam(バリカム)ブースを出展。ポイントを絞って、Varicam 35と新製品のVaricam LTのみを展示した。LTはEFマウント専用機でキヤノンのEFレンズを装着していた。
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ATV、ヴァイテック、IDX、NEPなど


ローランドから分派したかたちになる新会社のATVは、NABには出展していないが、After NABには参加。コンバーター類に加え、ライブストリーミングに対応する4入力(SDI×2、HDMI
×2)のAVミキサーA-PRO-4を展示。
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マウスコンピューターは映像制作向けにDAIVというブランドを展開。筐体もオリジナルで作り、かつてのMac Proに似た取っ手とキャスターで室内を移動することもしやすくなっている。シルバーのノブはボリュームではなく電源スイッチ。
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ヴァイテックビデオコムでは、RAIDの協力を得てREDのシネマカメラを核にしたシステムを展示。ヴァイテックの取り扱いといえば、まずはザハトラーを連想する人は多いが、組み合わせている三脚はOCONAR。CONARはザハトラーと同じような製品ラインナップをもつ三脚メーカーで、これはシネマ制作現場向けの大型カメラ用のもの。
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アントンバウアーは以前は日本では駒村商会が扱っていたが、現在はヴァイテックビデオコムで扱いが移っている。ロゴも新しくなり、背後に表示窓が設けられているCINE90というタイプ。
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IDXでは、新しいVマウントバッテリーDUO-C190にDタップの口を二つ設けている。一つは通常仕様でライトなどに電源供給するためのもの。もう一つのD-Tap2もDC OUTが可能だが、充電機能ももっていて、そちらは色を青にして識別できるようにしている。
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D-TAP充電用のアダプターも参考出品。
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NEPでは、バッテリーの2連チャージャーを各種用意しているが、要望が多いのはソニーBP-Uシリーズのもので、プレートをつけかえることで、対応できるようにしている。またソニーαシリーズのFW50タイプは純正では2連チャージャーがないので、用意する予定があるという。
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Vマウントバッテリーから5種類の電圧で出力できるプレート。5V、7.2V、8.4V、12V、19Vに対応。標準で15㎜ロッドに装着できるクランプがつけられていて、カメラシステムの一番後ろにつけて、カメラや各種アクセサリーに電源供給することができる。
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