Black Magic Pocket CInema Camera、 現場で使ってわかった魅力


 サンディスク社メモリーカードの販売促進キャンペーン映像にブラックマジック Pocket Cinema Camera(以下BMPCC)およびDaVinci Resolveが使用されたという。
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 制作を手がけたのはCMプロダクション会社の太陽企画。BMPCCを使用してインドとフランスで撮影を行なった。 今回の販売促進キャンペーンのコンセプトは「世界は、忘れたくないもので、あふれている。」。そんな「忘れたくないもの」を求めて3人のディレクターが世界を旅し、「LIFE, PASSION, COLORFUL」というテーマで、日常の一瞬をそれぞれのディレクター目線で記録に残している。
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プロデューサーの井上貴生氏、ディレクターの谷川英司氏、カメラマンの上野千蔵氏
 3つの撮影チームのうち、インドとフランスを撮影したディレクターの谷川英司氏とカメラマンの上野千蔵氏のチームが用いた複数のカメラの中で、BMPCCメインカメラとして使用した。2カ国をまわり、撮影には7日間を要した。最終的に素材量は27時間分にも及んだという。
 井上氏「4人のスタッフで現地入りしてスタッフそれぞれがカメラを回しました。その場、その場でそこにいる人たちを撮るというスタイルでした。」
上野氏「この企画は、大きなカメラを使っていたら実現できなかったと思います。ロケに持ち込む機材も大きくなれば、制作の規模が大きくなりスタッフも必要になります。それにともなってコストもかかります。大きなカメラは目立つので撮影の許可取りが大変になり、今回のような、生き生きした人たちの表情が撮れなかったかもしれません。」
谷川氏「被写体を緊張させずに撮影できるのがいいんです。写真を撮られるときは皆、一瞬緊張するんですが、その後は大抵笑顔になるんです。それを狙って、シャッターを押す真似をして、撮り終わったと思って、相手がリラックスした表情になったときに実はカメラを回してたんです(笑)。」
上野氏「ラチチュードが13ストップあるので、Pocket Cinema Cameraのトーンはかなり気に入っています。撮影後は、自分たちで編集に入って、カラリストにオフィスにきてもらってResolveでグレーディングしました。ProResで収録できたので、すぐに編集を始められてワークフローがシンプルだったのもメリットですね。」
上野氏「編集されたタイムラインには、いろいろなカメラで撮影されたショットが混在していました。照明状況もバラバラの状態だったので、全体のトーンを合わせる必要がありました。Resolveのツールセットを使って、そういったトーンバランスを簡単に合わせることができました。」
谷川氏も上野氏も、このキャンペーンの撮影をしてBMPCCの良さを実感し個人的に購入に至ったという。
谷川氏「仕事以外でも、例えばNYに旅行に行ったときPocket Cinema Cameraを持って行って撮影すれば、それが仕事の素材として使えてしまうクオリティです。こんなことは今までできませんでした。アーカイブを撮っておくのに非常に優れています。」
動画はサンディスクサイトで公開中
http://www.sandisk-jp.com/memory/

vsw