レポート ● 武石 修
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1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。iStockコントリビューター/DaVinci Resolve 認定エンドユーザー。https://osamu-takeishi.com/
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■ コシナ
今年発売になったフルサイズミラーレスカメラ用の単焦点レンズ「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical」が人気だった。開放F値が明るく大きなボケが得られる。またVMマウントの新レンズ「APO-LANTHAR 50mm F3.5」もあった。外観デザインの違いで4種類がラインナップさている。
■ シグマ
5月に発売した大口径標準ズームレンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II|Art」や6月に発売した「SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN|Art」が並んでいた。前者は純正品よりも軽量なのが特徴。後者は明るい上にフォーカスブリージングも抑制するなど動画を意識したレンズとなっている。
■ 焦点工房
七工匠(7Artisans)の新シネマレンズ「Sprite 24-96mm T2.9 S35 CINE LENS」を展示していた。40万円台とコストパフォーマンスが良いという。対応マウントはPLまたはキヤノンEFだが、PL版にはソニーE/ニコンZ/キヤノンRF/Lの各マウントアダプターをセットにしたパッケージも用意される。
■ NiSi
フルサイズ対応の単焦点シネマレンズ「ATHENA PRIME」のデモが行われていた。シネマティックな描写だが、優れたデータとして収録できる素性の良さがあると説明していた。プロが仕事で使いやすい写りとのこと。すでにレンタル会社にも入っているそうだ。
■ RAID
クラシカルで味のある描写というThypochの「Eureka 50mm f2 M mount」などを展示していた。Mマウントのレンズだが、フルサイズより大きい44×33mmのフォーマットに対応。同じくThypochの「Simera」シリーズはF1.4と明るく、各社のミラーレスカメラにも対応する。
■ 平和精機工業
リーベックブランドでカメラサポートアイテムを展開している同社は、新型三脚「TH-V」を披露していた。THシリーズとしては上位モデルになるが、価格は5万円程に抑えている。最大搭載荷重は5Kg。下位機種では固定式だったドラッグが可変フリクションに対応した。
■ アガイ商事
スモークマシン「SmokeGENIE」が目を惹いた。コンパクトで持ち運び可能な撮影用のスモークマシンとなっている。スイッチを押すとすぐにスモークを出せる。下に流れるスモークも出せるため、料理の撮影の演出にも向くとのこと。ケースも付属する。
■ ケンコー・トキナー
ZHIYUNのLEDライト「MOLUS B SERIES COB LIGHT」がお勧めアイテムとのこと。100/200/300/500Wの4種類があり、いずれも電源部を内蔵しつつ小型なので取り回しが良いそうだ。バイカラーで、アタッチメントはボーエンズマウントとなっている。
■ H&Y Filters
1つのフィルターを様々なフィルター径のレンズに装着するための可変式ステップリング「REVORING 67-82mm」に新色が登場した。コーラルオレンジ、ビンテージグリーン、シャンパンイエロー、チタニウムグレーで、レンズ回りが華やかになる。
■ イメージビジョン
FALCAMブランドのニコンZ6III用ケージがお目見えしていた。FALCAMはクイックリリースによってハンドルやアームなどを素早く着脱できるのが特徴。現場でのセッティングが迅速にできる。Z6III用としてはフルケージのほか、Lブラケットとボトムブラケットも用意される。
■ TILTA
カメラケージで知られるTILTAは、iPhone 15 Pro/15 Pro Max用のケージ「KHRONOS ECOSYSTEM」を展示。バッテリー内蔵のグリップを付けるとiPhone本体や外付けしたLEDライトに電源が供給される。Blackmagic Cameraアプリとも連動し、本格的な動画撮影が可能になる。
■ セコニック
フラッグシップの露出計「SPEEDMASTER L-858D」は、ストロボのリモート発光ができるのでワンオペでも使いやすい。カラーメーター「SPECTROMASTER C-800」は色温度や演色性を測定できる。TM-30-18と呼ばれる世界標準の演色評価にも対応している。
※イベントは終了しております。来年9月にCREATORS EDGE2025を開催予定です。