2010年11月17日(水)~19(金)の間、幕張メッセで開催された国際放送機器展『Inter BEE 2010』。3D編集対応システムやブルーレイ3D形式でオーサリングするためのH.264 MVCエンコーダーなども展示されていた。(23日追記)


PremiereやFinal Cut Proを3D対応化するプラグイン


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▲アスクのブースで展示されていたシネフォームの「Neo3D」。左右のストリームをCineFormコーデックでエンコードした後、CineFormステレオファイルに変換することで3D編集が可能になる。Windows版のPremiereにおいては、専用のエフェクトをタイトルファイルに適用することで、視差情報を加えることができる。同様のプラグインとしてダッシュウッドのStereo 3D Toolbox 2があるが、それらはパナソニックブースでデモを見ることができる。

3D編集機能を搭載するソニーのVegas Pro 10


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▲価格的にも手頃で、操作手順としてもシンプルなのがソニーのVegas Proの最新バージョンである「10」。ソニーブースでデモを見ることができる。

フィックスターズのH.264 MVCエンコーダー


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▲ブルーレイ3Dで採用しているH.264 MVC形式のファイルを作成できるエンコーダーAccelcode。三信電気のブースでデモを見ることができる。

ブルーレイ3Dのオーサリングに対応する「DoStudio」


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▲上位バージョン「DoStudio EX」では3Dオーリングに対応。MVC用のエンコーダーも搭載する。三信電気ブースで確認できる。

新機能に注目が集まるEDIUSシリーズ


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▲トムソン・カノープスのブースでは、発表になったばかりのEDIUS Neo 3とEDIUS 6をデモ。中央ステージでは新機能や強化機能が具体的に紹介され、特に「レイアウト」の使いこなしプレゼンは人気だった。

業務用機器のすべてのカードメディアに対応した外部ストレージ


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▲SxSやP2カードスロットだけでなく、マクセルのプロ用iVDRにも対応するメディアリーダーライターREX MR05 4TB。製造はラトックシステムが行い、販売は共信コミュニケーションズ。

追記分


既存のノンリニア編集ソフトを活用した3D編集システム


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▲パナソニックブース。Final Cut Pro 7のプラグインソフトDashWood Stereo3D Toolbox2を利用した3D編集システムの展示。3DA1で撮影した左目と右目用の映像をStereo3Dを使用して、FCPにサイド・バイ・サイドで取り込む。タイムラインにのったサイド・バイ・サイドの3D信号をAJAのKONA 3Gを介し、モニターに接続して偏光メガネで見ることで、その場で3D映像をモニタリングできるという仕組み。Stereo3D Toolbox2はフラッシュバック取扱い。さらに、FCPだけでなく、Premiere Pro CS5やAVIDにも対応した3DプラグインソフトCineForm社 Neo3Dのデモも展示。Neo3D、KONA 3Gはアスク取扱い。

その場で3D映像をプレビューできるWindows PCセット


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▲エヌビディアブース。Premiere Pro CS5での3D編集システムを展示。NVIDIA Quadroを搭載したWindows7マシンとLG製3DモニターLG-W2363D PF、3Dコンテンツ再生ソフト、偏光メガネがセットになっており、PremiereのUI上で3D映像をプレビューできる。PremiereとプラグインのNeo3Dは別売。マウスコンピューター取扱い。

3Dモニタリング用のコンバーター


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▲エルグベンチャーズブース。3Dモニタリング用のコンバーターAJA Hi5-3D。2系統の3G-SDI入力を3Dフォーマットに結合し、HDMI 1.4aもしくはSDIで出力する。アスク取扱い。

右目、左目用の映像を同時キャプチャできる3D映像エンコードソフト


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▲カリーナシステムブース。パナソニック3DA1や2台のカメラで右目、左目の映像を収録したテープなどからHD-SDIでキャプチャして3D MVCやサイド・バイ・サイドにエンコードを行うシステムを参考展示。2本のHD-SDIから右目、左目用の映像を同時にキャプチャできる。

1つのファイルをネットワーク上の複数台のマシンで分割エンコードできるソフト


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▲アスクブース。米テレストリーム製エンコードソフトEpisode6。上位から「Episode Engine」、「Episode Pro」、「Episode」の3つのバージョンが発売される。最上位のEpisode Engineではワンクリックで1つのファイルを自動分割し、同じネットワーク上の複数台のMacやPCで分割されたセグメントを並列エンコードし、エンコード完了後に1つのファイルとして結合するSplit-and-Stitchテクノロジーを採用。EngineとProでは、MXF、XDCAM、AVCHDなど様々なビデオフォーマットに対応。

USB3.0に対応したブラックマジックデザインIntensity Shuttle


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▲USB3.0の採用で、電源供給しながら手軽に非圧縮のHD映像まで扱える10ビット取り込み・再生ソリューション。HDMI、コンポーネント、Sビデオ、コンポジットに対応。SD/HD、10/8ビット、圧縮/非圧縮ビデオ、アナログ、HDMIオーディオを扱える。18,980円。
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▲ブラックマジックデザインはカラーグレーディングシステムのDaVinciを買収しており、ブース内でデモを行っていた。LinuxでDavinci Resolveを使用すれば、単一のGPUによる処理能力の制約を打ち破り、無制限のパワーを得られるという。3Dの劇場映画にも対応し、RAW REDファイルのリアルタイムグレーディングも可能。総額で4,376,000円。
 一方、Macベースの製品も登場し、ソフトウェア単体ではなんと86,980円。コントロールサーフェス付きだと、2,628,000円となる。SD/HDでの作業に最適。