【ライブ配信 関連記事】A4サイズに機能を凝縮した オールインワンモデル〜 Roland VR-4HD


 

ビデオサロン2020年1月号付録より転載

 

VR-4HDの特徴

●設定とモニタリングに便利な液晶パネル
●アクセスしやすい音声ミキサー
●エコーキャンセルなど音声関連機能

 

VR-4HDのおすすめユーザー

●イベントの出張配信
●学校(放送部)
●オペレーターが操作できる現場

 

▲操作パネルは左側がオーディオ系、右がビデオ系と分かれている。直接触れるフェーダー、ダイヤルに加え、SET UPボタンを押してモニターを見ながらダイヤルでセッティングするインターフェイスは秀逸。

 


▲液晶モニターは映像をタッチして切り替えるだけでなく、メニュー設定もここでできる。

 

このモデルもまたローランドにしかない位置付けの製品だ。映像入力はSDIではなくHDMIに限定して4入力。音声のほうはミキサー部分をパネル上にしっかり出すことで、ダイレクトに調整できるようにしている。音声の場合は、しっかり表に出ていたほうがユーザーは理解しやすいし、安心感につながる。ミキサー部分がパネルの半分以上を占めているが、トータルでA4サイズにおさまっている。このサイズであることで、たとえば会議室のテーブルにも無理なく設置することができる。別にオーディオのミキサーを用意しなくても入力、機能的に充分というのがありがたい。

スイッチャーはインターフェイスの部分が重要だが、映像切り替え用のスイッチは、上位の業務機器で使われるような大型の自照式スイッチで、押した感覚も良いタイプを採用している。VR-1HDにないのがタッチタイプのモニターで、ここで4分割映像を確認して、直接タッチして映像を切り替えたり、各種設定ができるのは便利。上位機と見比べると小さめで文字も細かくなってしまっている部分はあるが、プレビューアウトで4分割画面を出し、HDMI OUTからプログラムアウトを出すことで、ここは操作パネルとして使うのがいいだろう。たとえばPinPの位置を指で触りながら好きな位置に動かすことができる。

オーディオ系は想像以上に機能豊富だ。エフェクトやディレイなどの設定はパネルとの連動で非常に快適。用途を想定したものとしては、入力音声に応じて自動的に音量を調整するオート・ミキシング。声量のバランスの違いを自動で合わせこんでくれる。スピーカーを利用したTV会議では送った音声が遅れるエコーが気になるが、それをキャンセルする機能もワンボタンで入れる。また配信PCで音声ファイルを再生する際に、その音量をパネル上の「FROM PC」のつまみで調整できるのも便利。全体的に、現場の使い方を想定して、使いやすい機能をわかりやすく配置しているのがローランドのAVミキサーの特徴だと言えるだろう。

 

 

多くの音声を入力できてそれを確実に管理できる

▲映像入力はHDMIが4系統で、ch4はコンポジット/RGBと切り替えて入力できる。ビデオアウトはHDMIだけでなくRGBもあるので古いPCモニターなども利用できる。

 

▲4つのXLR/TRS端子にマイク/ライン入力が可能。これ以外にRCAステレオやHDMI経由の音声をミックスできる。

 


▲HDMIの音声も含めると多くのchを利用できるがレベル管理が大変。オート・ミキシングは入力された音声を自動的に音量調整する機能。ここではch1〜3をONに。音まで気が回らない時に助かる。

 

▲各音声chはSET UPボタンを押すと詳細項目を設定できる。液晶モニターがあるのでこの作業が非常にわかりやすい。

▲映像と音がずれてしまうのはよくあること。音をどれくらい遅らせるかという「ディレイ」も各chで設定できる。タッチパネルで選択してダイヤルを回すという作業。これ以外にリバーブやEQ、コンプなど設定できる項目は多い。

 

 

VIDEOSALON 2020年1月号より転載