写真館やブライダル関係、フォトグラファーなど写真に関係するビジネス向けの展示会&セミナー、PHOTO NEXTが6月21、22日、パシフィコ横浜にて開催された。
今年はソニーが初出展し、かつメインステージで動画系のセミナーも開催されるので、動画ユーザーにも注目のイベントになった。
展示として動画系のものは少なかったが、気になったものをピックアップしてみた。


動画的に気になった展示

 ケンコープロフェッショナルイメージング(KPI)のブースでは、ミラーレスカメラ用シネマレンズ、Veydraを展示。KPIは、トキナーのシネレンズも扱っているが、そちらは広角のズームレンズ。Veydraは、それよりもかなり小型軽量で、しかも単焦点(プライムレンズ)。名称もMini Primeレンズとしている。
 展示されていたのは、3本だが、ラインナップとしては、12mm T2.2(MFT、Cマウント)、16mm T2.2(MFT、Cマウント)、25mm T2.2(MFT、ソニーE、Cマウント)、35mm T2.2(MFT、ソニーE、Cマウント)、50mm T2.2(MFT、ソニーE、Cマウント)、85mm T2.2(MFT、ソニーE、Cマウント)、19mm T2.2(MFT、ソニーE、Cマウント)が用意されている。
 シネマ撮影用に設計され、アイリス、フォーカスリング上に0.8mmのピッチギア付き。素早くレンズ交換ができるように、レンズのハウジングは共通になっている。
 参考出品で価格は未定。
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テイクブースでは、PRO-DUOスライダー(ProMedia Gear)を展示。1台のスライダーの両面を使用することで、曲線軌道と直線軌道が可能になるデュアルアクションスライダー。両端にある4本の脚は折り畳み式になっている。長さは24インチ(移動距離51cm)、32インチ(同71cm)、36インチ(同81cm)、48インチ(同112cm)の4種類で、軽量アルミニウムを採用して、24インチタイプはわずか1365gという軽さを実現している。オプションとして電動モーターコントローラーが用意されており、9~10時間以上の微速度撮影ができる。
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ケンコー・トキナーブースでは、好評のスマホ用の撮影グリップ、ビーストグリップ・プロ用のDOFアダプターが参考出品されていた。ニコン、キヤノンの一眼カメラレンズ用だという。展示では、ニコンレンズが装着されていた。現在もまだ改良中とのこと。
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発売が待ち遠しいのは、秋に発売されるシネマイオス用のズームレンズ、CN-E 18-80mm T4.4だが、EOS C100 Mark IIに装着して手に取れるようになっていた。残念ながらオプションのグリップはついておらず、手持ち撮影の感触を試すことはできなかったが、EVF撮影する場合のボディの前後バランスは良さそうだと思った。
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サンテックブースに展示されていた今夏発売予定のLEDライトLG-E116C(仮称)。販売価格は14,000円の予定。白色と橙色のLEDをそれぞれ58個ずつ使用。従来までのLEDライトでは光沢ある物などを物撮りした際にLEDの素子が写り込んでしまうことがあったが、LEDの素子をライトのフチ部分に配置することで、写り込みを抑えた。幅174×高さ120×厚さ15mm、重量230gと薄型・軽量化を実現。調光機能を3200~5600Kで色温度も可変できる。バッテリーはソニーLバッテリーや単三電池でも使えるという。
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さらに大きなサイズのLG-E268C。幅349×高さ240×厚さ16.5mm、重量950g。LEDを134個ずつ搭載。価格は43,000円を予定している。
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センターステージのセミナーも人気

会場センターステージでは13時から写真家の桐島ローランド氏とラリー動画を中心に手がけるドローンパイロットでありながら、3Dスキャン業務にも携わる染宮弘和氏によるセミナー「初歩から最新まで ドローン&フォト が一発で分かる」。セミナーではドローンの魅力や現状のテクノロジー、活用例などについて紹介。なかでも桐島氏が最近力を注いでいるドローンによる3Dスキャン。同氏が手がけた小倉城やインドでの撮影事例や染宮氏のラリーでの空撮映像が紹介されていた。90人定員の会場では立ち見も出ていた。
●桐島氏の手がけた小倉城の3Dスキャンデータはこちらのサイトで見られる。
https://sketchfab.com/models/aba23531911c45439067a6e0aaccad07
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 弊社刊行のMOOK「ソニーαシリーズ&FS5 ムービー制作ガイドブック」で執筆してくださったビデオグラファーの鈴木佑介さんのセミナー。自身の手がけるウェディングムービーを例に映像作りの基本の考えを紹介。メイクする(演出する)映像とテイクする(ありのままを撮る)映像の違い、そして人の心を動かすウェディング映像にするためには、そのどちらの要素も必要だという言葉が印象的だった。最新のテクノロジーを駆使して、人の目を引くというのも一つの方法かもしれないが、基本をしっかりと押さえた映像の作り方も「飽きられない」映像にするためには重要な要素になるという。
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