パナソニック、放送局向けの文字起こしサービス「P-VoT」のベータ版のサービス開始


パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社は、放送機器内覧会2019に合わせて、プレス向けに放送局向け文字起こしサービスP-VoT(ピーボッド)の説明会を開催した。6月13日よりベータ版のサービスを無償でスタートし、8月くらいには製品版の価格を決定して募集、11月くらいのサービス開始を目標としている。

パナソニックがこれまで放送業界で培ってきたシステム技術、映像音声処理技術を活用し、報道現場をはじめとした放送コンテンツ制作における放送原稿制作業の効率化を目指すもの。

説明にたったパナソニックシステムソリューションズジャパン パブリックシステム事業本部システム開発本部の梶井孝洋氏。

パナソニックは業務用プロセスイノベーションには以前から取り組んできたという。1984年からはOTC(One Touch Controller)によりスタジオ運用の少人数化を、2002年からは生字幕制作システムにより運用負荷を軽減。2014年からはファイルベースシステムに取り組んできた。これからの業務プロセスでは、業界での働き方改革の流れもあり、取材から送出までの業務プロセスを効率化する必要がある。

文字起こしサービスの「P-VoT」は、取材した映像から音声認識で原稿の書き起こし制作を自動で行ってくれるというソリュションサービス。

実際にプレゼンテーションの映像と音声を録画して、それを例に説明した。

ファイルをサーバーにアップロードすると、動画の実時間よりも短い時間でテキストを表示してくれる。内覧会会場のデモでは1分20秒の素材を40秒くらいでテキスト化できていた。ニュースやレポートを想定し、特に放送向けの辞書が充実しているという。

もちろん、文字起こしされた原稿は完璧ではないので、そこから直していく。

デモの事例では、たとえば「放送業界」と話したのに、「細い業界」となってしまっているところとか、「一位」と話したのに「1」と認識されていたところなど。

その作業は複数人で確認したり、編集するなでチームでの運用も可能。作業はインターネットブラウザで可能で、スマホにも対応する。便利なのは映像と音声が連動して文字起こしの結果を確認して修正することができること。軽い映像つきなので分かりやすい。作業が終わったら、テキストとしてダウンロードする。

 

内覧会の展示より〜有機薄膜CMOSセンサー搭載8Kカメラ

内覧会での展示では、Inter BEEにも出ていた8Kの有機薄膜CMOSセンサー(スーパー35サイズ)が進化し、ボックスタイプのカメラに入れてスルーの画をモニターに出していた。この有機薄膜CMOSセンサーは、パナソニックが自社で技術開発しているもので、CMOSの構造をベースにフィルターとして有機薄膜を使うというもので、画質的にはCMOSとの違いはほとんどなく、機能面でグローバルシャッターや無段階可変NDなどを実装できるようになるというもの。

製品としては、まずPLマウントを採用したボックスタイプのカメラとして登場するようだ。

今のところは技術開発中だが、今後は、デジタル一眼にも採用される可能性はあるという。グローバルシャッターや可変NDがセンサーの段階で実装される日が来るかもしれない。

NDIを利用したリモートライブ配信のデモも

NDI | HXを採用したリモートカメラ、カムコーダーとスイッチャーによるNDIリモートライブはサイバーエージェントの浜松町スタジオと内覧会上で、フレッツ網を利用して制御と伝送のスイッチングのデモを行なっていた。

カメラはNDI | HXに対応したリモートカメラのAW-UE150、HE705とカムコーダーのCX350。

スイッチャーはAV-HLC100。

ゲームを紹介する番組を想定したデモを行なっていた。日本ではまだNDI | HXを導入してメリットのある業界を絞り込めていないという。海外では教会関係でのライブスイッチング、配信用としてこのスイッチャーをベースにNDI | HXを利用してリモートカメラ、CX350などが導入されているそうだ。日本では学校関係に提案していきたいという。