第10回上映 小池俊範 監督作品 『I talk with‘me’. 』


 記念すべき第10回はスペシャル企画。本誌執筆者としてもお馴染みの斎賀和彦さんが教鞭を執る駿河台大学の斎賀ゼミ生に企画コンペを実施。「短篇映画を撮ってみたい」という意欲のある学生の中から、見事、小池俊範さんの企画『 I talk with‘me’. 』が選ばれた。
 小池さんはメディア情報学部で勉強しているが、駿河台大学は芸術専門の大学ではないため、3年生になってから斎賀ゼミの門を叩き、映像の勉強を始めたばかり。そのため本格的な短篇映画の制作はこれが初体験となる。
 企画が通って編集部と顔合わせしたのが9月のこと。それから2カ月間。自分の未熟さを補うために、代役を立てて事前に全編を撮影し、カメラ位置やレンズや絞りまでシミュレーション。撮影がスムーズに進むようにスタッフを2チームに分け、撮影中に次のシーンの準備ができるようにするなど、工夫と努力を惜しまない。
 撮影日が近づくにつれ緊張で弱音を吐きそうになるも、たくさんの仲間に支えられていることに感謝しつつ、大役をこなした。そんな若さみなぎる作品をどうぞお楽しみください。さて、上映時間になりました。


『I talk with‘me’. 』



あらすじ
大学生のさくら(藤沢)は不穏なニュースを見て「もしも罪を犯す人がいなくなったら、この世界は平和になるのかな…」という疑問を抱く。そんな彼女を見ている影(藤沢)がいた…。●カメラ:キヤノンEOS 5D Mark II / ●編集:Final Cut Pro 7 / ●上映時間:9分55秒
脚本・監督・編集●小池俊範
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▲駿河台大学メディア情報学部3年。短篇映画の制作はこれが初挑戦となる。相当なプレッシャーの中、仲間に支えられて撮りきった。
撮影監督●伊藤圭汰
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▲同じく駿河台大学メディア情報学部の3年生。撮影監督として演出も手助けし、撮影段取りに苦しむ小池監督を支える役回りに。
主演/さくら(18)●藤沢玲花
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▲平凡な女子大学生役。私生活では受験生の玲花ちゃんだが、一足早くさくら役で大学の雰囲気を満喫。学生達に囲まれて楽しそう。
藤沢玲花さんの公式HP(ジェイライブ)●http://jlive.tv/reika.html
罪●藤沢玲花(一人二役)
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▲今回は一人二役。外見は「さくら」の形をしているが、人ではない存在の「罪」を熱演。学生達は玲花ちゃんの演技に圧倒されていた。
詩織(18)役●丹波 真
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▲さくらの友達役を演じた丹波 真(まなみ)さんも小池監督の同期生。セリフのある役回りは初めてというが、NGなしで乗り切った。
制作スタッフ
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初日参加のスタッフ。学生は総勢19名。教室や学食シーンではエキストラとしても登場しているので、要注目。主演の藤沢玲花さんに、左から小池俊範(監督)、野村早紀(助監督)、丹波 真(詩織役)、高瀬孝河(アシスタント)、中段左から伊藤圭汰(撮影監督)、峯岸竜弘(カメラアシスタント)、豊田 尚(監督アシスタント)、河端拓也(アシスタント)、田中大貴(アシスタント)、加賀優吏那(カメラアシスタント)、大山千里(アシスタント)、高畑伸哉(アシスタント)。後列左から石津友樹(音声)、酒井真洋(音声)、大久保沙紀(メイク)、土田紗也(美術)、小池恵加(アシスタント)、星野あずさ(音声)、和木 恵(スタンドイン)敬称略。学生に囲まれているのが斎賀和彦教授と高田昌裕助手。
●ニュースキャスター:塚田紀恵
●音楽:TOMISIRO

制作後記 / 小池俊範


 短篇映画を作ってみないか? という斎賀教授の一言がきっかけで制作することになった『 I talk with‘me’. 』。何か考えさせられるような映像を作りたいと思っていた。人間の罪に対する認識を描いたこの作品。300個のうっかりミスが1個の大きなミスへと繋がる…そんな話からこのストーリーは生まれた。
 当初は自分にとってこんなにも大きな企画になるとは思いもよらなかった。ストーリーも何もかも、すべて一から作り上げたことなどなかったため、とにかく自分の伝えたいことを形にしてみようという気持ちで取り組み始めた。撮影場所や台詞、重要なキーワード、ストーリーの進む順序等をポストイットに書き込み、作品の全体図を確認しながら制作。何度も本番をイメージし、準備を進めた。
 撮影当日は緩いところは緩く、締めるところは締めるということをモットーに撮影を進めた。本番初日は雨という最悪の天候。後半の撮影が慌ただしくなってしまったのが心残りとなった。だが、本番2日目は前日とはうってかわって天候は晴れ。撮影もスムーズに進み、無事に撮り終えることができた。
 今回、自分の伝えたいテーマをどのようなストーリーにしたら伝えられるのか、それが一番の悩みどころだった。また、他の「藤沢シネマ」の作品では見られない藤沢さんの新たなキャラクターを引き出したいとも考えていた。そんな想いに力を貸してくれたのは、総勢19名の学生メンバー達。3年生だけではなく、2年生にも声をかけた。この作品制作を通して、人と協力する、チームワークの大切さを実感することができた。
 最後に。この作品の制作に協力してくださった女優の藤沢さんをはじめ、詩織役の丹波さん、カメラマンの伊藤さん、助監督の野村さん、そして学生スタッフの皆様には本当に感謝しております。ありがとうございました。作品を観てくださった方々に自分の伝えたいことが少しでも伝われば、と思っております。