Inter BEE会場で知っている方に出会うと、
「なんか面白いものはありました?」もしくは「今年のInter BEEはどうですか?」
というのがお決まりの挨拶だ。
相手は本当に面白いネタを探していることもあるかもしれないが、
基本的には時候の挨拶と同じで、あまり深い意味はない(と思う)。
でも、聞かれれば、話のネタを探そうと真剣に頭をひねる。


映像制作の業界といっても、ほんとうに幅が広くて、
ある人とは8KとかHDRについて、話をしたとしても、
ある人はそのあたりにはまったく興味がなくて、
もっと自分の撮影で使うためのアクセサリーしか探していない。
これは価格帯の話ではなくて、
たとえば、Inter BEEの直前に発表されたローランドのVR-4HDはある層には
話題にはなっているが、VRを見にきた人は、まったく興味を示さないだろう。
映像業界といってもどのジャンルにいる人なのかで話の内容が変わってくる。
現在、ビデオSALON.Webでレポートを随時アップしているのだが、あまりにジャンルが多岐にわたり、収拾がつかなくなっていて、これをどう整理しようか、新たな悩みが生まれてしまった。
さて、以下は完全に個人的な興味である。
ビデオサロンで扱うかどうか難しいスレスレのところなのだが(価格的に)、
一番ドキドキしたのはアンジェニューの新しいズームレンズだった。
レポートはこちら
このドキドキは写真を並べればわかってもらえるかもしれない。
ANGENIUEX01.jpg
α7S IIについていることからわかるとおり、Eマウントタイプがあり(その他にEFマウントとPLマウント。別売オプションでマウントリングがあり、工具を使わず付け替えることができる)、しかもフルサイズがカバーするタイプもあるというのがすごいことだし、スーパー35用にするには後群を自分で付け替えれば可能で、しかもそうすると絞りが1段明るくなるという機構が面白い。
テクニカルファームのブースには、EFマウント版がEOS C300 MarkIIに装着されていた。
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色が、なんといっていいのか、場所によって見え方が変わる。鈍色といっていいのか。
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描写はモニターに映していただけなので、よくわからないのだが、光のボケ方ももっとふわっとしていて、ツァイスとは違うような気がした。
カールツアイスもスーパー35用のライトウェイトズーム21-100mmが出てくる(100万円)ので、比較撮影した映像をぜひ見てみたい。


◆InterBEEレポートをまとめて読む
http://www.genkosha.com/vs/report/interbee/