キヤノンは、4Kリモートカメラとリモートカメラコントローラー向けに、自動追尾などの機能・性能の向上を図るファームウエアの無償提供を2024年7月中旬に開始する。

同時に、「自動追尾アプリケーション RA-AT001」(2023年4月発売)をはじめとした各種アプリケーションのアップデート版の提供を開始する。

追従性能・動作品位・操作性の高い自動追尾を実現

「自動追尾アプリケーション RA-AT001」において、追尾対象の人物が他の人物と交錯(横切り/すれ違い)した場合も、他の人物に乗り移らずに追尾対象を追従し続ける性能を向上。

また、追尾中の動き出しと止まり際をよりなめらかで自然な動作に近づけている。加えて、コントローラーから自動追尾の詳細設定が可能になり、PCを使用しない運用にも対応。

なお、より幅広いユーザーが利用できるよう、「自動追尾アプリケーション RA-AT001」の基本機能については、無償提供を開始する。

USBカメラ機能での映像出力フレームレートを向上

リモートカメラ「CR-N300」、「CR-N100」は、USB通信の標準規格「UVC(USB Video Class)」に対応しており、USBケーブルでPCと接続するだけでウェブ会議用のカメラとして使用することができる。

出力フレームレートを、従来対応していた最大FHD12.5fpsから最大FHD30fpsに向上し、高品位な映像配信を実現。出力フォーマットは、Motion JPEG形式に加えて、撮影後の画像処理などがしやすいYUV形式にも新たに対応。

コントローラーのタッチパネル表示や外部出力機能を拡充

リモートカメラコントローラー「RC-IP1000」のタッチパネル上に、カメラに登録されたプリセット/トレース機能のサムネイル画像が表示可能に。サムネイル画像を見ながら機能を呼び出せるため、操作ミスを低減し、直感的な制御ができる。

また、タッチパネル上に表示できる最大9台分のカメラ映像を、SDIおよびHDMIで外部モニターに出力可能になる。大画面でマルチ表示画面を確認しながら制御ができるなど、現場での運用性を向上する。



◉詳細情報
https://canon.jp/business/solution/pro-img-sys/remotecam/past-info/fup202406

キヤノン株式会社
https://canon.jp/