ソニーは、35mmフルサイズ対応 Eマウントレンズとして、大口径標準ズームレンズ Gマスター 『FE 50-150mm F2 GM』を5月23日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は600,000円前後(税込)。

『FE 50-150mm F2 GM』は、開放F値2通しのズームレンズとして「FE 28-70mm F2 GM」に次いで2本目となる大口径標準ズームレンズ。ズーム全域で単焦点レンズに迫る高い描写性能を実現。

2枚のXA(超高度非球面)レンズと2枚の非球面レンズを含む、高度な光学設計により解像感低下の要因となる諸収差を最小限に抑え、コンパクトな光学系を実現。大口径レンズの画像周辺部で発生する「口径食」は、ぼけのなめらかさに大きな影響を与えるため、画面周辺部でも口径食を抑えるために2段絞っても円形を保つ11枚羽根の円形絞りユニットを搭載し、ボケ描写にこだわった撮影を可能に。

また、シャープで精細な画像を実現するために、2枚のSuper ED(特殊堤分散)ガラスと3枚のED(特殊堤分散)ガラスを使用し、色収差を低減。

ソニー独自の「ナノARコーティングII」は、レンズ表面に均一な反射防止コーティングを施し、フレアやゴーストを効果的に抑制する。鏡筒内の反射も効果的に抑える設計も同時に行なっている。

開放F値2通しレンズながら、接写性能に優れており近接撮影時においても画面周辺部まで高い画質を維持する。最短撮影距離は0.4m。

F2通しズームレンズながら小型軽量で手持ち撮影に実用的。フィルター径φ95mm、サイズはφ102.8mm、長さ200mm、質量約1340g。全長の伸びないインナーズーム機構を採用し、重心移動を最小限に抑え、ジンバルへの取り付けが容易。

フローティングフォーカス構造に最適化された2基×2グループ(計4基)のXDリニアモーターと、最適化されたアルゴリズムにより、素早く粘り強く、静かなフォーカスを実現。

最新のカメラ本体のAF性能を最大限に引き出し、ズーム中においても安定した信頼性を実現。α9 IIIのAEAF追随最大120fpsの連写にも対応。フォーカスが難しい4K/120p動画撮影においても静粛かつスムーズで、高精度なピントでのスローモーション撮影が可能。

「リニア・レスポンスMF」対応のレンズは、メカニカルに連動したリングに近いダイレクトな操作性を実現し、動画撮影中、ピントリング操作によるフォーカスコントロールが違和感なく容易に行える。また、同じシーンを繰り返し撮影する場合にも、リング操作角度に応じてフォーカス位置を容易に再現できる。

動画撮影で重要なフォーカスブリージングを、最新のレンズ設計により電子補正せずとも大幅に抑制。カメラ本体の「ブリージング補正機能」にも対応。

アクティブモードとダイナミックアクティブモードの手ブレ補正機能により、歩きながらでも安定した動画撮影が可能。


防塵・防滴に配慮した設計で、ボタンやスイッチ周りのシリコンゴムパッキング、レンズマウントゴムリングなど、ゴミや水滴の浸入経路となりえる箇所の構造の工夫により、屋外での過酷な撮影環境にも耐えられる信頼性を確保。レンズ最前面に施したフッ素コーティングにより、レンズ表面に指紋、ほこり、水滴、油、泥などが付きにくく、付着しても簡単に取り除くことが可能。


主な仕様

レンズ構成:17群19枚
最短撮影距離:(W)0.4mー(T)0.74m
最大撮影倍率:0.2倍
焦点距離:50-150mm
フィルター径:96mm
大きさ:最大径102.8mm × 長さ200mm
質量:1340g


◉製品情報
https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL50150GM/?srsltid=AfmBOoqJnTv8WtcnWeCXmyHPvpoEcyaX7T55RSozML6dDRGPorIHa6j8

ソニー株式会社
https://www.sony.jp/