ソニーは、システムカメラの新たなシリーズ「Rシリーズ」 5モデルと、カメラコントロールユニット『HDCU-3500R』、3D LUTオプションボード『HKCU-LUT35』を8月に発売する。ラインナップと価格(すべて税込)は以下のとおり。
◾️マルチフォーマットポータブルカメラ
HDC-5500R:約15,400,000円
HDC-5500RV(バリアブルND標準搭載モデル):約16,500,000円
HDC-3500R:約13,200,000円
HDC-3500RV(バリアブルND標準搭載モデル): 約14,300,000円
HDC-3200R:約9,900,000円
◾️カメラコントロールユニット
HDCU-3500R:3,300,000円
◾️3D LUTオプションボード
HKCU-LUT35:550,000円
システムカメラ5モデルは、マルチフォーマットポータブルカメラHDC-5000シリーズとHDC-3000シリーズの特長を引き継ぎながら、撮像性能やシステム拡張性といった基本性能を向上させた、新「Rシリーズ」として展開。グローバルシャッター機能付き2/3型3板式4K CMOSイメージセンサーの高い撮像性能を生かし、既存のHDC-5000シリーズ/HDC-3000シリーズより広範囲なダイナミックレンジに対応するとともに、ビデオトランクやプロンプター伝送といった映像伝送機能を強化することで、撮影現場に合わせたより柔軟なシステム構築を可能にする。
また、『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』、『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』ではインターカム操作パネルの操作性を統一するとともに、大型ビューファインダーの位置を柔軟に変更できるスライド機構を標準搭載。
『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』はHDC-5000シリーズの特長を継承し、歪みのない高品質な4K撮影に加えて、4Kハイフレームレート撮影やUHB(Ultra High Bitrate)伝送、12G-SDIによる高品位な4Kライブ制作に必要な性能を備えます。『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』、『HDC-3200R』はHDC-3000シリーズの特長をベースに、4K/HDRの高画質に対応しながら他HDCシリーズとの高い互換性を備える。
「Rシリーズ」の主な特長
撮像機能の強化
-64dBの優れたS/N値により、画質への影響を抑えながら感度やダイナミックレンジのバランスを保ち、シーンに応じた感度選択ができる機能や、ダイナミックレンジの拡張による白飛びを抑える撮影を実現する機能を搭載※。日の当たる場所と影が混在する屋外スタジアムや、強い照明を利用する音楽ライブ会場などにおいて、より自然で立体感のある映像撮影が可能になる。
『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』および『HDC-3200R』は、今回発売するオプションボード『HKCU-LUT35』をインストールしたカメラコントロールユニットと接続して利用することで、より高度かつ制作意図を反映させた色彩調整が可能となる3D LUTでのオペレーションが可能となるという。
『HDC-3200R』は、HDC-5000シリーズやHDC-3500シリーズで採用している広色域モード「S-Gamut3」、「S-Gamut3.Cine」に新たに対応し、異なるモデルが混在するマルチカメラ運用時の色合わせがより高精度に行えるようになる。
※ 2026年12月以降に提供予定のアップデートで対応予定。
伝送機能の強化
「Rシリーズ」は、より柔軟なシステム構成を実現するため、伝送機能を強化。
『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』は新たに1.5G SDI×2系統でのビデオトランクに対応。『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』は、新たな伝送方式HB+に対応することで、3G SDI×1系統および1.5G SDI×2系統のビデオトランクとプロンプター伝送に対応。
ビデオトランクを利用することで、既設の光ケーブルを活用しながら異なる映像機器の信号を伝送できるため、より効率的なシステム構築が可能です。たとえば、マルチパーパスカメラからのクレーン撮影映像と、PTZオートフレーミングカメラからの自動撮影映像を「Rシリーズ」を通じて伝送するなど、多様な撮影システムをより効率的に構築できる。
プロンプター伝送においては、1.5G SDI×2系統での伝送を活用することで、カメラオペレーターに対して、オンエア用の映像と、他カメラの画角を確認できるマルチモニターの映像を、SDIケーブルを増やすことなく同時に伝送できるようになります。撮影現場での配線作業を軽減することで、より効率的な撮影が可能となる。
なお、『HDC-3200R』は新たに最大1Gbpsのネットワークトランクに対応。カメラとCCU間の光ケーブルを活用しながら、カメラトラッカーやIPテレプロンプター信号などを伝送でき、より効率的なシステム構築を実現。

操作性の向上
『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』、『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』において、7.4型有機ELカラービューファインダー『HDVF-EL760』(既発売)などを搭載可能な、大型ビューファインダーのスライド機構を標準で搭載。
ビューファインダーを任意の位置で固定できるようになり、ファインダーを三脚の回転軸に近づけた位置で固定して操作を安定させるほか、撮影者とカメラ本体の間で距離が取れない設置環境ではビューファインダーを前にスライドさせて見やすい距離を保つなど、より快適な操作性を実現。
また、『HDC-5500V』、『HDC-3500V』で採用されていた最新のインターカム操作パネルを『HDC-5500R』、『HDC-5500RV』、『HDC-3500R』、『HDC-3500RV』にも適用。異なるモデルが混在する撮影環境でも、統一した操作性での撮影が可能となる。

◉製品情報
https://www.sony.jp/system-camera/lineup/?s_pid=jp_/system-camera/top/system-camera/lineup/
ソニー株式会社
https://www.sony.jp/
