まったく新しい記録モードを持つ小型ENGプロフェッショナルモデル2機、XA30とXA35をキヤノンが発表した。
この2モデルは基本的に従来機であるXA20/25の長所を踏襲しており、光学20倍ズームや8枚羽根円形絞り、3.5型の有機ELタッチパネルモニター、XLR記録端子付き脱着式ハンドル(HDU-1)対応などはそのままに、新機能として「高輝度優先」や「ワイドDR」、そしてインターバル撮影機能を装備する。
2モデルの違いはSDI端子の有無のみで、ほかは同等の性能を有している。
記録はAVCHD・MP4のHD記録。発売は12月上旬予定。
(左)XA30 / (右) XA35 (ハンドルユニットHDU-1は別売オプション)
目玉の新撮影モード「高輝度優先」は、従来のカメラガンマでは圧縮されていたハイライト部を重視して、まったく新しいガンマカーブをひくことで明るい部分の階調も豊かに表現しようというもの。低~中域からカーブを寝かせているので、全体の明るさは従来より暗く写ることになるが、テレビ側の設定を高輝度モードにして見ることで幅広い階調表現を狙う。CRT時代のモニターガンマではなく、今の高輝度化が進んでいるテレビを活用しようという発想で考えられたモードである。
ほかにも、3dBの低照度ノイズ改善など機能向上が盛り込まれており、まだまだHDが主流の業務分野やハイアマチュアの作品作りで活躍するカメラとして大きく期待がふくらむモデルであることはまちがいない。
●ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2015-11/pr-xa35.html