ブラックマジックデザインは、SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPANのライブプロダクションに、多数のBlackmagic製品が使用されていることを発表した。ATEM 2 M/E Production Studio 4Kがワークフローの中心となり、メインステージ上で行われる試合の、撮影・収録・配信のワークフローにBlackmagic Designのライブソリューションが使用された。それらには、ATEM 1 M/E Advanced Panel、Micro Studio Camera 4K、HyperDeck Studio Mini、Video Assist 4Kが含まれる。
SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPANは、プロ選手が参加できる、年間を通じたダーツトーナメントである。株式会社ココロックスが、本大会のライブプロダクションとYouTubeへのライブ配信を担当した。
選手およびダーツの的の撮影用に、2台のMicro Studio Camera 4Kがメインステージに設置された。カメラからのフィードはATEM 2 M/E Production Studio 4Kに送信。スイッチングおよびグラフィックスの挿入が行われ、ライブ配信される。そして、HyperDeck Studio Miniで各カメラの収録。Video Assist 4Kでは、テロップなどがのっていない放送本線のクリーンフィードを、音声とエンベデットし収録している。HyperDeck Studio Miniの収録素材は、ダイジェスト映像として使用される。
「ATEM 2 M/E Production Studio 4Kは、スーパーソースでさまざまな画面レイアウトを作成するために導入しました。ダーツなどのスポーツ配信では、スコアや選手名など様々なテロップが表示されます。フォトショップで作成したテロップをメディアプールに保存できるのは非常に便利です。普段、制作側として使用しているフォトショップなどのソフトウェアを、配信にそのまま活かせるのは嬉しいですね。また、それらのテロップをキー抜きしなくても透過したデータをのせることができるので、とても楽です。ATEM 2 M/E Production Studio 4Kと、ATEM 1 M/E Advanced Panelを組み合わせて使用しています。ATEMパネルは、マクロを組めるのがいいですね。選手がダーツを投げる瞬間に、ダーツの的にカメラが寄るよう、カメラコントロール設定をマクロで組んでいます。大事な瞬間を逃すことなく配信ができるのも、直感的にパネルでスイッチングができるからですね。」と、映像プロデューサーの森口秀太氏は話す。
同氏は続ける。「2台のMicro Studio Camera 4Kは、定点で選手とダーツの的を撮影しています。スポーツにおける撮影では、競技の邪魔にならないことが最優先です。コンパクトでありながらも、長時間の撮影に耐えることができるカメラを探す中で、Micro Studio Camera 4Kに辿りつきました。大会は長時間に渡り行われ、12時間カメラを回し続けても、落ちることなく安定して運用できます。」
「ATEM Software Controlで、Micro Studio Camera 4Kのフォーカスやズームのコントロールができるのはとても便利です。ソフトウェア上で、色の調整ができるのも、大変助かっています。」
「日本各地の会場を回るため、現場の状況はいつも違います。セットを組むものではないので、会場の照明のみで撮影を実行しているため、色調整の機能は必要不可欠です。」
「Blackmagic製品は多様な機能を備えているだけでなく、コンパクトで軽量であるため、大会に合わせて日本各地を移動しなくてはいけない私たちに、非常に重宝しました。Blackmagic製品で統一したことで、ライブプロダクションにおけるワークフローの幅が広がりました。」と同氏は締めくくった。
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