第43回ぴあフィルムフェスティバルの自主映画のコンペティション「PFFアワード」の入選作品が発表された。
489本の応募作品のなかから入選した18本の作品は、9月11日(土)から国立映画アーカイブで開催する「第43回ぴあフィルムフェスティバル」で上映され、また、昨年のDOKUSO映画館に加えて、新たにUーNEXTでの配信も決定。9月24日(金)に行われる表彰式にて、最終審査員らにより各賞が発表される。
PFFディレクターの荒木啓子氏は、「本年の驚きのひとつは、応募用紙の職業欄に「俳優」の多いことです。まるで、映画の草創期のようではありませんか? 衣笠貞之助、マキノ正博、バスター・キートン、チャールズ・チャップリン、ヴィットリオ・デ・シーカ…俳優が、現場で一番映画づくりを吸収できるポジションである。そんな状況になっているのかもしれません。大変興味深いです」とコメントした。
PFFアワード2021 入選作品
「愛ちゃん物語♡」91分 監督:大野キャンディス真奈(22歳 / 東京都出身 / 東京藝術大学 美術学部油絵科)
「苺のジャムとマーガリン」10分 監督:宮永咲弥花(18歳 / 埼玉県出身 / 埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科)
「壁当て」10分 監督:井上朝陽(19歳 / 大阪府出身 / ビジュアルアーツ専門学校 大阪)
「巨人の惑星」25分 監督:石川泰地(25歳 / 東京都出身 / フリーター)
「帰路」19分 監督:高橋伊吹(18歳 / 愛知県出身 / 瑞陵高等学校)
「グッバイ!」31分 監督:中塚風花(20歳 / 滋賀県出身 / 会社員)
「県民投票」92分 監督:大場丈夫(38歳 / 茨城県出身 / 会社員)
「五里霧中」40分 監督:曽子明(26歳 / 中国出身 / 武蔵野美術大学 造形学部映像学科)
「サイクルレース」5分 監督:倉澤紘己(21歳 / 東京都出身 / 武蔵野美術大学 造形学部映像学科)
「Journey to the 母性の目覚め」5分 監督:岡田詩歌(25歳 / 東京都出身 / 東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻)
「転回」14分 監督:岩崎敢志(24歳 / 愛知県出身 / フリーター)
「ばちらぬん」61分 監督:東盛あいか(23歳 / 沖縄県出身 / 京都芸術大学 映画学科)
「Parallax」34分 監督:野辺ハヤト(49歳 / 埼玉県出身 / フリーランス)
「豚とふたりのコインランドリー」22分 監督:蘇鈺淳(26歳 / 台湾出身 / 東京藝術大学大学院 映像研究科映画専攻)
「距ててて」78分 監督:加藤紗希(31歳 / 愛知県出身 / 俳優・振付師)
「みなみとあした」22分 監督:林崎征大(22歳 / 東京都出身 / 武蔵野美術大学 造形学部映像学科)
「夜の帳につつまれて」70分 監督:松林悠依(23歳 / 三重県出身 / 早稲田大学 人間科学部)
「ROUTINE」21分 監督:宮原拓也(28歳 / 東京都出身 / 映像作家)
※作品名50音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のもの。
入選作品/応募作品データ
<入選作品データ>
【入選数】18本
【年齢】平均:25.4歳 最年少:18歳 最年長:49歳
【上映時間】平均:36.1分 最短:5分 最長:92分
<応募全体データ>
【応募数】489本
【年齢】平均:31.3歳 最年少:18歳 最年長:64歳
【上映時間】平均:33.7分 最短:2分 最長:149分
「第43回ぴあフィルムフェスティバル」
【会期】2021年9月11日(土)~25日(土) ※月曜休館
【会場】国立映画アーカイブ