ケンコー・トキナーとケンコー・プロフェショナル・イメージングブースはとにかく扱う点数が多いので、モノと人がぎっしりという印象。正面にはトキナーシネマレンズのラインナップ。フルフレーム対応のVISTAプライムレンズは46.7mmの大きなイメージサークルを持ち、VistaVisionフォーマットを含むほとんどの動画用カメラのセンサーに対応するもの。さらにシネマズームシリーズはこちらはスーパー35対応で、11-20mm T2.9、50-135mm T2.9に加えて、標準ズームにあたる25-75mm T2.9が加わり、3本揃った。このズームはフォト用のものを流用したのではなく、シネマ用に新規設計しているため、ズームによってT値は変動せず、かつブリージングの発生も抑制している。ズームレンズながら非常にコンパクト。マウントはPL、Canon EF、Sony E、MFTマウント。
このほかに同社が扱うシネレンズとしては、Irix(アイリックス)というブランドがあり、セットレンズというよりも、他にはない焦点距離の特徴のあるレンズ、たとえば11mm T4.3や15mm T2.6、30mm T1.5、150mm T3.0 マクロなどを用意している。
Vマウントバッテリーとチャージャー、プレートはFXLION。中国の北京のメーカーで20年以上放送業界用のリチウムイオンバッテリーを製造している。コンパクトながらパワフルなのが特徴で、照明用のバッテリーとして使えるのが特徴。
一番左がクールバッテリーといういわゆる従来のサイズのもの。真ん中がナノシリーズというコンパクトサイズ、右が最近のシネマカメラに合わせたスクエアサイズ。接点とロック機構部分は共通。特にナノシリーズはBMPCC用の外部バッテリーとしてよく売れているという。USB-A、USB-C、micro-USB、Dタップなどが用意されているので、ノートパソコンやタブレットにも給電できる。
ストロボからスタートし、スチルユーザーには馴染みのあるGODOXは、LEDのスポットライトだけでなく、今回LEDのパネルライトのシリーズは発売。色温度は2500Kから8500Kと幅広く調整可能。演色性もCRI96、TLCI97と高い色再現性をもつもの。オプションとしてグリッドを付属するソフトボックスとハニカムグリッドも用意する。製品についてはこちらも参照。
GOOOXがなんと2.4GHzのワイヤレスマイクのセット参考出品。
スポットライトの老舗といえばデドライト。照明で効果を作れるキットが登場した。海外のドキュメンタリーではカラー照明で表現するような映像があるが、ライトとマルチミラーリフレクターにより効果を生み出すのがEFLECTというセット。
ライト部分にはライトエフェクトフィルターが何種類から用意されている。ライトに装着してフォーカスを動かすことで予期しない光の効果が生まれる。
マルチミラーリフレクターはいわゆるミラーボールがシートになったようなもの。一つ一つのミラーが小さいものとと大きいもの。さらにゴールドとシルバーの2種類。シートのサイズは45cm四方と20cmの四方の2種類がある。
ケンコー・トキナーブースでの注目は、ジンバルメーカーのMOZAの新製品、AirCross 3の参考出品。特徴は、グリップ部分を4つのスタイルにモードチェンジできるという機構。撮影スタイルやカメラ位置に合わせてクラシック、スリング、デュアルハンドル、グリップエクステンションモードを選択できる。
カメラ方向側にも小型レンズがあり、被写体を認識して追尾するような動きもできる。自撮りスタイルで少し動きながら撮影するような用途に向いている。
電動スライダーを内蔵した一脚、MOZA Slypod Proはクラウドファンディングで先行販売していたもの。ゆっくりとした上下動の一定した動きが可能になる。連続動作をさせることも可能だという。別途三脚などを用意して一脚を横に設置して、自由雲台でカメラを90度傾ければ、水平方向の動きもできる。