ライティングの際に、必ず使用したいのが光を柔らげるディフューザー。Vol.2では、オプションのソフトボックスを装着する手順や、バックライトとしてもう1灯を使用する方法などを紹介する。

構成●編集部・新宅 協力●Aputure・アガイ商事

Vol.1はこちらから

VIDEO SALON 2021年3月より転載

 

 

Step2.オプションのソフトボックスを装着する

ライティングの際に、必ず使用したいのが光を柔らげるディフューザー。ソフトボックスやアンブレラなど様々な種類があるが、円形に近い形のほうが瞳に映るアイキャッチの形がきれいに映る。LS C120d II用のオプションとしては、ランタン90(直径90cm、円形 270°の広範囲照射)、ライトドームⅡ(φ 89 x 65 cm)、ライトドームミニⅡ(φ 55 x 29 cm)などがある。

これ以外のオプションとしては、光をカットするバーンドアや、模様投影ができるスポットライトマウント(レンズ19°/26°/36°の3種類)、照射角度12°〜40°のフレネルレンズなどがある。

単に柔らかい光を当てるだけでなく、様々な光の演出をするためのアクセサリーの選択肢は多数用意されている。

 

1.通常の照明

これがLS C120d IIの標準セット状態。リフレクターは標準添付で、この状態だとハードなライトを当てることができる。

2.リフレクターは取り外しが可能

リフレクターの装着部はボーエンズマウント規格という業界標準のマウントになっており、このように回転させて外すことができる。

3.ドームの組み立て

円形ソフトボックス、ライトドームミニIIを組み立てる。慣れてくると片手で作業ができる構造。迅速にできるかどうかは各社の構造次第。

4.取り付け完了

ライトドームミニIIは直径55cmとコンパクトで取り回しがしやすい。直径89cmともう一回り大きいライトドームIIもある。

 

ライト灯体にアクセサリーを装着するマウントはボーエンズマウントが業界標準。したがって他社のものであっても利用できる可能性はあるし、Aputureのオプションを気に入って、他社のライトに装着して使っている人もいるという(装着可能かどうかは確認が必要)。

 

 

もう1灯使えるとバックライトを入れられる

今回はライトは1灯のみであとはレフ板で補うというパターンを紹介したが、実は小型ライトが1灯あると、バックライトとして使え、表現力をアップすることができる。右はLS60という小型ライトを左上から当てたもの。髪の質感が出て人物の輪郭が浮かび上がってくる。小型なので一つ加えるのも手だ。


 

 

グリッドを使う理由とは?

ライトドームに付属しているグリッドとはどんな役目をするものだろうか? ご覧のようにグリッドを前に入れると光が横に漏れないことがわかる。光が拡散せず、柔らかい光を当てられるという効果。


 

 

【自然な照明は上からの光源】

陽が上にあることもあり、人は上からの光は自然に感じる。基本的に人物へのライティングは斜め上からというのが基本。強い光は強い影を生み出す。部屋全体を明るくしたい場合は、白い天井であれば、リフレクターを付けたライトを天井にバウンスさせて光を回すという方法もある。


Vol.3へ続く

VIDEO SALON 2021年3月より転載