仕事とは関係なく、
デジタルリマスターされた「幕末太陽傳」を見てきました。
これが今年初の映画館で見た映画です。


音楽の世界ではデジタルリマスター盤を買いなおしたり、
デジタルリマスターで新しい発見があったりと、それなりに楽しめるものです。
映画の世界もこれからそういう楽しみ方が生まれるのでしょうか。
よくよく見ると、このシーン、ずっとフォーカスが外れている・・・というのも
気になったりしましたが、それも
デジタル修復されたからよくわかるようになってしまったのかもしれません。
ただ、
この映画に関しては、そんなことを云々することはあまり意味がないですね。
舞台は幕末。
昔の日本映画を見ていると、昔の人は江戸時代の人のしぐさみたいなものが
分かっていたのではないかとおもうときがあります。
もちろん、わたしも江戸時代の映像なんて見たことないので、
実際にしゃべりかたがどうだったとか、しぐさがどうだったかなんてことは見当がつかないのですが、昔の(といってもこの映画の時代)と現代では、江戸時代に対する想像力が全然違うような気がしてなりません。
まだ戦後すぐのころまでは、古い日本の感覚というのが肌でわかったいたような気がします。
とはいえ、見ているうちに、
左幸子が土屋アンナに見えたり、
小林旭が中村獅童に見えてきてしまうのも不思議でした。
http://www.nikkatsu.com/bakumatsu/
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南田洋子の美しさ、芦川いづみのかわいさは必見。
裕次郎は「現代モノ」のほうがいいと思いました。
あと、
テレビが16:9になった今だからこそ
「映画はスタンダードでモノクロ」というのも
人物を撮るにはいいかもしれません。